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むかし書いた韓国コラム #308

 韓国の国旗「太極旗」を何も見ずに正確に描けるだろうか。最近行われたある調査では、韓国人の成人のうち57.8%は描けるが、残り42.2%は検索しなくては描けないと答えた。正確な太極旗を描く上でわかりにくいのは、中央に位置する太極模様の青と赤の上下と向き、四隅に位置する八卦の組み合わせだろう。4割が正確に描けないと答えたとしても無理はない。むしろ6割近くが正確に描けるとことに驚きだ。

 そう考えると日本の国旗はシンプルなデザインだ。中央の日の丸が三角だったか四角だったかと迷うわけもなく、円なので向きとも無縁だ。描けないという人はまずいないだろう。もちろん正確さを追求するならば日の丸の直径は旗の縦の長さの5分の3という規定もあるが、そこまで細かいことを言えば太極旗だって正確に描ける人はかなり少ないだろう。

 ちなみにこの調査では回答者の76%が太極旗を保有していた。日本だとこの割合はかなり低くなりそうだ。

【解説】
 以前にとあるイベントで太極旗を壁に掲げたところ、通りがかったおじさんに裏表だか左右だかが逆になってると指摘されたことがある。そういうことがすぐにわかるとは国旗に対する敬意は日本人より韓国人の方が高そうだ。まぁ韓国人の場合は平気で他国の国旗を燃やしたりしがちなので、自国の国旗に限った敬意なのだろうけど。

(初出:The Daily Korea News 2017年8月23日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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