むかし書いた韓国コラム #148
最近「チャパグリ」が脚光を浴びている。即席めんの「チャパゲティ」と「ノグリ」の合成語で、その名の通り両者を混ぜて作る。「チャパゲティ」はチャジャンミョンのため甘口で、「ノグリ」は韓国ではおなじみの赤くて辛いスープだ。これを一緒に鍋に入れて煮るとできあがり。辛さの中にも香ばしさがありなかなかおいしいそうだ。少し前にネットで話題となっていたが、このほどテレビのバラエティ番組でも取り上げられ話題になっているようだ。派生形として「チャパゲティ」と「オジンオチャンポン」を混ぜる「オパゲティ」、「辛ラーメン」と混ぜる「シンパゲティ」などのバリエーションもある。
味の種類がそれほど豊富ではない韓国の即席めん。異なる味を混ぜて別の味を作り出すというのはおもしろい発想だ。少々食傷気味の即席めんだが試してみてもよいかもしれない。でも甘口のめんと辛口のめんを混ぜる勇気はなくいまだに試すことができずにいる。
【解説】
映画「パラサイト」のヒットで日本でもチャパグリが話題になったが、元をたどれば2013年ごろの流行だったことがこのコラムからわかる。明確な記憶はないが、これより前にも話題になったことがあり、「パラサイト」をきっかけにした流行も実は何回目かのものだ。流行は繰り返されるというので数年後にまた何かのきっかけでチャパグリが話題になる日がくるかもしれない。
(初出:The Daily Korea News 2013年2月28日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)