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むかし書いた韓国コラム #271

 まだ5月だというのに、先週末のソウルの最高気温は30度まで上がった。こう暑いとさっぱりとした冷やし中華でも食べたいところだが、なかなかそうもいかない。そこで冷めんかコングクスかという話になるのだが、今回は別のメニューを紹介しよう。

 地下鉄新村駅5番出口を出てまっすぐ3分ほど進むと、ミルミョンを食べられる店がある。ミルミョンというのは冷めんに似ているが、そば粉ではなく小麦粉で作った麺を使うのが特長だ。単にめんが違うだけで、食べ方は冷めんと同じ。スープの有無が選べ、お好みでカラシや酢を入れるのも冷めんと同じだ。釜山地方では冷めんよりもポピュラーな料理だが、なぜか釜山以外の地域ではあまり知られていない。探せばソウル市内にもいくつか取り扱っている店があったので訪れてみた次第。

 味は釜山で食べた味そのままで気に入った。いつもの冷めんやコングクスに飽きたらミルミョンという選択肢も悪くはなさそうだ。

【解説】
 ミルミョンは歯ごたえのある冷めんよりもやわらかく、スープもだしがきいていて日本人好みな気もする。釜山に行ったらほぼ毎日ミルミョンとテジクッパを食べている。

(初出:The Daily Korea News 2011年5月31日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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