むかし書いた韓国コラム #953

 先週の金曜日に盧武鉉前大統領の四十九日法要が営まれた。これを報じる韓国の新聞を見て違和感を覚えたのは、「四十九日」ではなく「49日」と表記していたこと。日本では任意の数字で置き換えることのできない単語は漢数字を用いることになっているが、韓国では違うのだろうか。

 気をつけてみてみると、「一石二鳥」も韓国の新聞では「1石2鳥」、「七転八起」も「7転8起」などと書いている。「十二指腸」は「12指腸」になるのかと検索をしてみた。新聞では見つからなかったが、一般的には使われているようだ。

 さすがに独立運動家の「金9」とか、「金泳3」元大統領、「鄭夢9」現代自動車会長などという表記は見つからなかった。なじまない感じは「49日」も同じなのだがどういう決まりがあるのだろうか。

【解説】
 韓国語の四十九日は「四十九日斎」「四十九斎」という。これをアラビア数字で表記するのはおかしいのだが、ざっと調べたところでは1969年の新聞で使われている例を見つけたからかなり以前からメディアでは定着しているようでもある。ただ現在でもアラビア数字ではなく漢数字あるいはハングルで表記している記事もあり、韓国メディアにおけるアラビア数字使用の規則について気になるところだ。

 
(初出:The Daily Korea News 2009年7月13日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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