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むかし書いた韓国コラム #616

 焼酎の「チョウムチョロム」のアルコール度が18度に下げられるという。初めて韓国の焼酎を飲んだのは20年以上前だったか。当時はまだ25度の焼酎が主流で、注射前のアルコール消毒のようなにおいがしたもの。98年に23度の「チャミスル」などが登場した時は、わずか2度の違いだが、味も洗練され飲みやすさを感じた。その後度数は下がり続け、最近は20度以下のものが主流になってきた。飲み口もソフトなので以前のものより飲みやすくなってきた。

 割らずに飲むためアルコール度の低下は深酒を控えたい身にはありがたい。25度時代は飲み会への参加も少々きつかった覚えがある。飲み干すと自然に「カーッ」という声が漏れた。アルコール度が低くなるにつれ、「カーッ」という声も昔ほどの勢いはなくなってきたような気がする。

 健康を考えるとアルコール度は低い方がいいのだろう。10年後には15度以下の焼酎なども出回っているのだろうか。

【解説】
 15度以下の焼酎ではないが、最近はフルーツ味の焼酎が人気で日本のコンビニでも売られるようになっている。アルコール度は13度。9度のストロング系が人気の日本では13度でも強い気がするが、韓国焼酎に鍛えられた身には13度では物足りない。17度くらいがちょうどいいのかも。

(初出:The Daily Korea News 2014年2月17日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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