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むかし書いた韓国コラム #237

 数年前に「韓国のビールは北朝鮮のビールよりまずい」と海外メディアに酷評されたためか、最近の韓国ビールは新製品が続々と登場し、味も向上した。そんな中、「原点回帰」とも言える製品が登場する。ハイト真露が前身の朝鮮ビール時代に販売していた「クラウンビール」だ。1952年に発売されたクラウンビールは韓国のビールの元祖とも言える。1993年に「ハイト」が発売されクラウンは姿を消したが22年ぶりの復活となる。

 現在の中年層にとって激動の時代だった1980年代の思い出を回想したい消費者向けに企画された。個人的にはクラウンビールを飲んだ記憶はあるものの、どんな味だったかは覚えていない。今回の製品は当時の製法に近づけたとのことで、もしかすると原点回帰の「まずいビール」かもしれないが、その味すらも郷愁を呼び起こすエッセンスとなるだろう。26日から発売とのことなのでぜひ購入したいところだ。

【解説】
 「韓国のビールはまずい」というか、「おいしくない」というのが正しい表現だろう。飲めないほどまずくはないし、なんだかんだ言いながらみんな飲んでいるのだ(選択肢がないからという理由はあるけれど)。復刻版クラウンビールは郷愁も相まってそれなりの味だった。

(初出:The Daily Korea News 2015年10月21日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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