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むかし書いた韓国コラム #757

 土曜日に行われた汝矣島の花火大会。警察発表では120万人の市民が詰めかけたという。実際に見に行ったという日本人によると相当な人混みだったとか。今年で10回目となるこの花火大会。なぜか10月ごろに行われている。いや、「なぜか」と思ってしまうのは日本人ならではか。日本だと花火は夏の風物詩というイメージが強い。うちわ片手に浴衣姿で歩きながらビールを飲んだりかき氷を食べたりという夏祭りの思い出がよみがえる。汝矣島の花火大会も数年前に漢江の河川敷で見たことがあるが、ビールを飲むには少々寒かった覚えがある。

 もっとも、日本でもこの時期に花火大会は結構行われるようだ。今月は東京都足立区、調布市、神奈川県藤沢市などで花火大会が開催されるという。世界的にも花火は夏のものではなく年間を通じて楽しまれるもののようだ。

 とはいってもやはり花火大会は夏のイメージだ。来年の夏は東京隅田川の花火大会でも見に行ってみようか。

【解説】
 日本人には花火は夏のものという認識がすり込まれているがいつからそうなったのだろうか。日本統治時代の韓国で夏に花火大会があったならそういう習慣がいまも名残として残っていそうなものだが。写真は2002年に汝矣島で行われた花火大会。サッカー・ワールドカップの開催を記念したものなので開催は5月だった。

 
(初出:The Daily Korea News 2012年10月7日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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