むかし書いた韓国コラム　#607

　１日にリニューアルオープンしたソウル新羅ホテル。ここでいちばん景色のいい場所が話題となっている。その場所とは、２３階にあるエグゼクティブラウンジの男性用トイレ。角にある小便器は前側と左側がガラス張りで、下界を見下ろしながら用を足せるのだ。開放感あふれるひと時は男性ならではの楽しみだろう。ただ、エグゼクティブラウンジ内にあるため一般客の利用は難しそうなのは残念なところ。いつかエグゼクティブになったら利用する機会もできるだろうか…。

　エグゼクティブでない方は、南山のＮソウルタワーのトイレがおすすめ。こちらも小便器の前はガラス張りで、新羅ホテルよりもさらに高いところからの開放感を味わえる。実はここはソウルで最も高いところにあるトイレなのだ。ソウルに遊びに来たお客をＮソウルタワーに案内した際には必ずトイレに行くよう勧めているがなかなか好評だ。ちなみに女性の場合は洗面台が窓側に面しており、それなりに開放感はあるそうだ。

【解説】
　このほか鍾路タワー３３階の男性用トイレは洗面台からの夜景がきれいなことで知られる。ただ用を足しながら景色を眺めることはできない。大邱の８３タワーの男性用トイレは小便器が窓に向かってしつらえており眼下に放尿している気分を味わえるだけでなく、個室の方も窓が横にあるので爽快な気分で排便できそうだ。写真はＮソウルタワーのトイレ。

（初出：The Daily Korea News 2013年8月2日号　note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります）