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むかし書いた韓国コラム 乗り物編

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「むかし書いた韓国コラム」から乗り物に関するものをピックアップしてみました。
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#ソウル駅

むかし書いた韓国コラム #998

 地下鉄1号線と4号線が乗り入れるソウル駅。この駅の正式名称は実は「ソウル駅駅」だ。鉄道公社の「ソウル駅」の前にある駅なので「ソウル駅駅」という。路線図を見ても「ソウル駅」と表示されていることから確認できる。ただし車内放送では「次はソウル駅駅です」という案内はしておらず、「次はソウル駅です」と案内している。以前は「地下ソウル駅です」という案内もしていた。  ソウル駅駅ができたのは地下鉄1号線が開業した1975年のこと。当時の駅名は「ソウル駅前駅」だった。こんな駅名になったの

むかし書いた韓国コラム #791

 次世代高速鉄道車両「HEM-430X」が最高時速421.4キロメートルでの走行を記録し第1段階試験を終えた。これは世界で4番目に速い記録だそうだ。一方、2004年4月に開業したKTXは9年間で累積利用客3億6000万人を突破した。現在の1日平均利用客は14万6800人で、開業初期の7万2300人から2倍に増えるなど、KTXの発展は続いている。  一方で問題も抱えている。慢性的な遅れだ。特にソウル行きの上り列車で顕著にみられる。これはソウル駅周辺の線路を在来線と共有している

むかし書いた韓国コラム #653

 南北統一に備えソウル駅の地下に北朝鮮方面に向かう路線を敷設するスペースが設けられる。もともと北朝鮮の元山につながっていた京元線は現在も竜山駅を起点としているが、南北が統一された場合には北朝鮮方面への列車はソウル駅を通すのが妥当との判断によるもの。将来的にソウル駅がユーラシア鉄道の中心駅としての機能を持てるよう関連施設を設けるスペースの確保も検討される。  2002年に開業した京義線の都羅山駅は将来を見据え南北直通列車用のホームや出入境管理事務所が設置されている。駅構内には

むかし書いた韓国コラム #477

 今月末からKTXが仁川空港鉄道に乗り入れる。これにより釜山や光州などからKTXでダイレクトに仁川空港に行くことができる。空港鉄道線内での高速走行はしないので、ソウルから仁川空港までの所要時間が短縮するわけではなく、ソウル在住者にとってさほどのメリットは感じられないが、竜山駅から利用できようになるので居住地によっては利便性が高まる。  空港行きのKTXはソウル駅の地平ホームを発着することになる。これはメリットと言えばメリットか。空港鉄道のソウル駅は地下7階にある。大きな荷物