マガジンのカバー画像

むかし書いた韓国コラム 乗り物編

79
「むかし書いた韓国コラム」から乗り物に関するものをピックアップしてみました。
運営しているクリエイター

#特室

むかし書いた韓国コラム #754

 KTXに乗る際は基本的に特室に乗っている。その特室、20両編成の2~5号車に設定されている。編成の端のほうだ。ホームの階段はほとんどが編成中央部に位置するため、特室利用者は乗り降りの際に結構な距離を歩かされることになる。大した額ではないが、上客がないがしろにされている気がしないでもない。日本の新幹線はグリーン車が編成中央部に位置するため、ホームの階段は利用しやすい位置にある。新型のKTX山川は特室が10両編成の4両目に組み込まれ、編成中央寄りとなった。編成が短いこともあり、

むかし書いた韓国コラム #498

 KTXを利用する際はグリーン車に当たる特室を利用し、座席は1人掛けを選ぶようにしている。数年にわたるこの習慣の結果、ひとつの重大な事実に気付いた。常に同じ側の車窓風景しか見られないということだ。ソウル発だと釜山方向に向かって左側が1人掛け座席だ。帰りの便ではソウルに向かって右側が1人掛けになる。列車の進行方向は変わるが車両自体の向きは変わらない。1人掛けに座り続けると東側の風景しか見られないのだ。高速バスの場合、常に進行方向右側が1人掛けの座席となるので、同じ席に座っても行

むかし書いた韓国コラム #99

 ソウルから水原に行くのにどの交通機関を使うべきか。地下鉄が最も安いが時間がかかるし座れる保証はない。そこで先日はセマウル号を利用し、ついでに特室を奮発した。乗車時間30分で8400ウォンだ。日本でほぼ同距離の東京~戸塚間の東海道線普通列車に乗ると720円。グリーン車に乗るとこれに770円の料金が加わる。そう考えると意外に手頃な料金かもしれない。  仲間内でこの話が盛り上がった。それならソウルから光明までKTXの特室に乗れるかという話だ。移動時間14分で1万3200ウォン。