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見上げてごらん夜の星を

先日、子どもが修学旅行で、早く学校に行く必要があり、朝5時過ぎに、一緒に歩いて送っていきました。
午前5時だと、まだ暗く、家を出て、空を見上げると、星空がきれいでした。私が住んでいる地域は、標高が高く、空気もきれいなので、星がよく見えます。近眼の私でも、オリオン座をはじめとして、無数の星が見えました。
次の瞬間、こうして星空を見上げるのは、いつ以来だろうかと思いました。今の場所に10年以上住んでいますが、空を見上げることはほとんどなかった気がします。
私は学生時代に物理学を専攻しており、子どもの頃から、宇宙にも関心がありました。今でも宇宙には関心がありますが、実際に星を見ることはなくなっていました。会社から帰宅する時間は暗くなっていることが多く、その気になれば、毎日、星空を楽しめるはずです。しかし、のんびり空を見上げるという余裕がなくなっていました。
最近は、仕事が忙しく、いつも追われている感じがします。気になっていることで頭の中が占領され、目から景色が入ってきません。そんな状況では、頭も休まらず、正しく物事を見られず、いいアイディアも出るはずがありません。
小さい頃は、見えるもの、聞こえるものが、そのまま入ってきていました。大人になると、自分の気になっているものしか、入ってこなくなります。それは便利で効率的な面もありますが、視野が狭くなり、頭も固くなります。
今回は、子どものおかげで、空には無数の星空が広がっていることを思い出すことができました。余裕がないと、仕事や家庭だけがすべてと感じてしまいますが、大きな宇宙から見れば、ちっぽけなことにも思えてきます。むずかしい顔で考えてばかりではなく、空をぼんやり見上げる時間も大切にしようと思いました。

※星空の写真を撮るのはむずかしかったので、みんなのフォトギャラリーの写真を使わせていただきました。

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