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七ならべ

たまに家族でトランプをします。小さい子どもといっしょに楽しめるというと「ババぬき」や「七ならべ」が定番ですね。いかにも家族団らんのひと時という感じですが……。

七ならべのルールは地域やコミュニティによっていろいろなバリエーションがありますが、ジョーカーは使えず、KとAはつながらず、パスは3回や5回という決まった回数まで使えるというシンプルなルールで考えます。

私の場合、スポーツでもゲームでも手加減は失礼だと思っているので、つい真剣に取り組んでしまいます。七ならべもしかりです。

どうしたら勝てるかを考えるには、「どうしたら負けないか」「どうしたら相手が負けるか」を検討します。負けるパターンはシンプルで、「出せるカードがなくなる」ということです。出せるカードがなくなるのは「出したいカードの隣のカードが出ていない」からです。そうすると、「相手のカードの隣のカード」を出さないのが必勝法になります。

以下の2点を実践するだけでも、勝率は高くなります。

  • A(K)のように小さい(大きい)数を持っていると負ける可能性が高くなります。こういったカードを出せるようにすることが最優先にします。

  • ・2~6(8~Q)のカードは、それより小さい(大きい)カードを持っていない場合は、出してもメリットが小さいので、急いで出す必要はありません。特に6や8のように7に近いカードを出すと、相手は自分にメリットがないカードを出す確率が上がります。出さなければ、自分の出してほしいカードを出す確率が上がります。したがって、それより小さい(大きい)カードを持っていない時の6(8)は、最後の1枚になるまで出さずにパスするのが上策です。

家族と普通に七ならべをすると、たいてい勝ちます。出せるカードがあるのにパスをしていると、カードを出せなくなった家族はイライラしてきます。終わる頃には「お父さん、性格悪い。」と怒られることになります。私は、ルールを守って、ベストを尽くしただけなのに、と困惑してしまいます。
勝ち負けにこだわるよりも、家族が気持ちよくカードを出していい気分になってくれる方が、その後の結果はよいと頭では理解していますが、なかなか大人になれず、つい本能的に戦略を考えてしまいます。

最近は、「出せるカードがある時はパス禁止」や「お父さんはパスなし」という特別ルールで、家族平和と私の本能が両立できる妥協点をさぐっています。

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