ことばのかたち

今日は絵本が大好きな私がいつも頭の中にある詩を紹介します。
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たとえば
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だれかを傷つける ことばが
針のかたちを しているとしたら
どうだろう
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話すたびに とがった針が
口から 発射されて
相手に 刺さるのが 見えたとしたら
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目のまえで つきささる針が
思いもよらないことばが 相手に刺さるのを
見ることになるかもしれない
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刺さった場所や
血のにじんだ傷口まで 見えるとしたら
ことばの使い方は 変わるだろうか
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だけど
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きびしく傷つけるような ことばでも
それが だいじな忠告だったときには
見わけがつくとしたら どうだろう
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見て すぐ わかったら
素直に 受けとることが できるだろうか
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おーなり由子さんのことばのかたち より
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いつも何気なく使っていることばが
相手をとても苦しめていることになっているかもしれない
そう思うと最近ますます自分の思いや考えを言えなくなってきていたりする。
仕事柄、ことば選びにとても迷ったり
性格的に誰かに放たれたことばに
すごくすごく悩むことがある。
自分がそう感じるということは
相手もそうなんだろうと思ってことばを吐かないといけないなと、いつもこの詩が私の頭の中にあります。
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