おくみどり

おくみどり

金谷茶業研究拠点で育成され、1974年に命名登録された品種。

株親♀:やぶきた 花粉親♂:静在16(静岡の在来選抜)



摘採時期は「やぶきた」よりも8日遅い晩生品種。
「おくみどり」は「やぶきた」「ゆたかみどり」についで3番目に生産量が多い品種です。

全国的に栽培されている品種ですが、裂傷型凍害への抵抗性が弱いため、寒暖差の激しい地域での栽培には特に注意が必要になります。


鹿児島県で被覆栽培された中〜深蒸し茶は、深い緑色の水色と濃厚なうま味が持ち味で全国的に高い人気を誇っています。

渋みが少なく、普段飲み慣れていない方でも口当たりがよく飲みやすいことも人気の要因かもしれません。

尖ったクセのない味わいなので合組(ブレンド)にも向いている品種です。

他の品種に比べ生産量が多いこともあり、取り扱い店舗も多いです。

品種のお茶というと、同じ品種は同じ味や香りだと思われがちですが、製法や産地によって味わいは異なります。
「おくみどり」は色々な産地で栽培されていますので、産地ごとに味や香りの違いを飲み比べてみるのも楽しみの一つだと思います。

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