柳桜園茶舗 新茶
6月ごろに開催されていた名古屋高島屋の京都物産展にふらっと立ち寄った際に発見しました。
もともと買う予定はなかったのですが、針のようにピンと揃った濃緑色の茶葉のサンプルに目を惹かれて、まじまじと見ていたら店員さんが「若いのにすごい真剣に見てるね、お茶好きなの?」と聞かれ、それからちょっと話しているうちに気付いたら買っていました。笑
柳桜園茶舗
柳桜園茶舗は、開業医をめざして三重県多度から入京していた伊藤勝冶によって明治8年に創業された老舗お茶屋さんです。
創業当時から、三千家御家元や茶の湯ゆかりの大徳寺に贔屓され、元々は抹茶の隠れた名店でした。
近年、すっきりとした上品な香りと香ばしい味の「かりがねほうじ茶」が、メディアで紹介され全国的な人気商品になっていったそうです。
この定価表、老舗の重厚感があって好き。
うま味の中に溶け込んでいるような、やや特徴的な渋みが印象的でした。
高めの80-90℃のお湯で淹れると最初に渋みがきて、後から清涼感のある新茶の香りと甘さが感じられますが、低めの湯温で淹れると、最初にとろみのある凝縮されたうま味があり、後から柔らかな渋みが感じられる非常に奥深い味わいのお茶でした。
柳桜園のお茶は初めて飲みましたが、煎茶だけでなく、玉露や抹茶、かりがねほうじ茶といった他のお茶も飲んでみたくなりました。
このようにして長らく新規のファンを獲得し続けて今日まで名店として栄えてきたのだと思います。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました!