朝宮茶2-min

お茶の味を左右する茶園の仕立て「芽重型」と「芽数型」

前回のnoteの投稿で「芽重型になりやすいという特徴がある…」とサラっと書きましたが、お茶に詳しい人じゃない限りなんのことか分かんないですよね。笑

それと、お茶のことについて語っていると、

お茶の味って何で決まるの!?


と聞かれることもあります。

お茶の味は、標高や気温などの気候条件、使用する肥料、露地栽培か被覆栽培か、蒸し時間、火入れの温度や時間、品種など様々な要因が複雑に絡み合い決定されます。

品種が違えば、産地が違えば味に違いが表れるのはご納得いただけると思います。
ですが、お茶というのは、たとえ同じ品種、同じ産地のお茶でも「芽重型(がじゅうがた)」、「芽数型(がすうがた)」という茶畑の仕立ての違いによっても変化していくのです…!


「芽重型」と「芽数型」の見た目の違いはこちらをご覧いただくとわかりやすいです。

「芽重型」と「芽数型」の違い

お茶の収量は、1本あたりの芽の重量×芽の数で求められます。

芽の重さ」を重視した仕立てを芽重型。
芽の数」を重視した仕立てを芽数型と言います。

木は切られたところから2本に枝が分かれて伸びていくので、枝を切ることで枝の本数が増えていきます。
枝をたくさん切って枝を増やすように仕立てた栽培方法が芽数型栽培。
この場合、枝は細くなります。

一方、なるべく切らずに育てるのが芽重型栽培
枝の本数が少ないと1本1本の枝が太くなり、大きな新芽が付きます。

枝が太く葉の数が少ないということは、それだけ1枚の葉にたくさんの養分が蓄えられることになるので、それだけうま味の強いお茶になります。

とはいえ、芽数型栽培のお茶が良くないというわけでもなく、葉の数が多いということは収穫量が多いということになります。

たくさん採れたお茶がたくさん売れれば良質なお茶を栽培する為の投資もできるので、その方針は農家さんの判断になるわけですね。


茶園の様子を近くで見ると仕立ての違いが良くわかるのでなかなか面白いのですよ。

最後まで読んで頂きましてありがとうございました!