いろんな「いなぐち」🌱
「いなぐち」
「いなぐち」という品種は、静岡の稲口勝利さんという方が自分の茶畑で偶然発見し育成したお茶で、1988年に民間育成品種に登録された品種です。
お茶の品種は個人が育成した場合では、その方のお名前が使われる事があります。
もし自分が品種名を命名することができるとしたらどんな名前をつけようかな〜なんて考えながら淹れることもあります...。
「いなぐち」は、華やかな香りとじわーっとゆっくり染み渡る上品でソフトな甘みが持ち味の品種だと思います。
ゆっくりとお茶の時間を楽しみたいときにおすすめしたお茶です。
販売量はあまり多くないですが個人的にけっこう好きな品種なので見つけるとついつい買ってしまいます。
というわけで、最近飲んだ「いなぐち」で特におすすめしたいものをご紹介します!
やまま満寿多園の「いなぐち」
やまま満寿多園さんの「いなぐち」は、澄んだ香りとキレのよい飲み口が印象的なお茶でした。
淹れる温度によってかなり味と香りに違いの出るお茶でしたが、どの温度で淹れても「いなぐち」の特徴が感じられました。
(低温で淹れると甘みが強く感じられ、高温で淹れると澄んだ香りが際立ちます)
鈴木茶苑の「いなぐち」
鈴木茶苑のさんは、いわゆる普通のお茶とは違う少し変わったお茶作りをしている農家さんです。
この「いなぐち」も少し萎凋(萎れさせて酵素による微発酵を促す工程)させて作られているため、ほのかに蘭の花を思わせるような香りがします。
甘みと渋みのバランスも良く味わい深いお茶なので、お茶好きの方にはぜひ飲んでもらいたいお茶です。
つちや農園の「いなぐち」
鈴木茶苑さんと同じく静岡県の川根本町のつちや農園さんの「いなぐち」
つちや農園さんは数々の品評会でも高い評価を得ている農家さんでどのお茶を飲んでも一級品の味わいばかりです。
『大河の雫』は特に「いなぐち」特有の香り華やかな香りが際立ち、繊細な甘みがスーッと染み渡る味わいで、飲むと心が洗われるような爽快感があります。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました!