急須

「急須が好き」

僕の好きな急須についてひたすら語ります。

こちらの急須は、先日常滑で買った急須です。


「急須」というとこのような赤茶色のものを思い浮かべる方が多いと思います。

一般的な急須とは少し違う見た目のこの急須は「平形急須」といい、底の面積が広いため少量のお湯でも茶葉に均等に浸るので、玉露や細く針のように撚られた浅蒸しの煎茶など、、、

まぁ要するに、ちょっと良いお茶を淹れる時に使いやすい急須なんです。

この急須を作ったのは、山田勇太郎さんという常滑の若手の急須職人さんです。


この急須を買う数週間前、三越の催事場で山田さんの急須を紹介されて「いつか欲しいなぁ〜」と思っていたのですが、ふらっと立ち寄った「SPACE とこなべ」で山田さんの急須を発見して、1時間ほど店内をぐるぐる歩き回った末に購入しました!

16000円くらいだったけな。ちょうど54000円の急須と湯のみセットを散々迷ったあとだったので「高い!」とは思わなかったっすね。笑


実際、使ってみるとむしろ安すぎるくらいに思います。



急須って何がそんなにいいの??

よく聞かれるのですが、、、

何がってまず見た目がかっこいいじゃないですか!笑

ほら、この氷水で淹れてる感じとか、、、

こう、湯のみとお揃いの感じとか、、、

良くないですか??笑


あと、この急須の模様ですが「藻掛け」という技法を使ったデザインなんですけど、ってすごくないですか?笑

【藻掛け】

藻を巻き付けて焼くと藻に含まれる塩分が、素地に触れた部分だけ赤っぽくなるという常滑伝統製法。


常滑は海に面した地域なので藻がよくとれるんですね。その地域特性を活かした技法なのですが、藻をくくりつけて焼くってなかなかシュールですよね。

他にも藁を巻きつけて焼く火襷(ひだすき)や、貝を添えて焼く貝焼という技法があります。
天然の素材を使うこのような技法は絵付とは違い、2つとして同じデザインのものが存在しないというところに面白さを感じますよね。


そうはいっても、急須って洗ったりとか扱いがめんどくさそう。
というイメージがありますが、実際使ってみると超使いやすいし、むしろ洗おうと思っても下まで手が入らないような長細いボトルより全然洗いやすいんですよね。


喉の渇きを潤す「機能性飲料のお茶」と、心の渇きを潤す「情緒性飲料のお茶」

暑さが厳しい今の時期は、苦味を抑えてまろやかなうま味になるように、湯冷ましをした70℃のお湯でじっくり淹れるお茶より、喉の渇きを潤すような冷たいお茶が飲みたくなることの方が多いですよね。

そんな時は、ペットボトルのお茶を買うか、こんな感じでお茶を淹れて楽しんでいただくのがいいと思います。
(最近暑すぎるので、僕もよくこうやって淹れてます)

ただ、仕事で疲れてホッと一息つきたい時や、おいしい和菓子と一緒にお茶をゆっくり楽しむ時間を過ごしたい時なんかは、ちょっといいお茶を選んでおいしい和菓子と一緒に贅沢な時間を過ごすのがいいのではないかと思います。

そんな時に急須を使って淹れればいいと思うのです。


風呂上がりに缶のままビールを飲む時もあれば、クラフトビールをゆっくり味わいたくなる時もある。

いつもはコンビニのコーヒーで十分だけど、ブルーボトルに行ってちょっと小洒落た雰囲気を楽しみたい時もあるでしょう。

そんな感じで、急須で淹れるお茶を楽しんでいただけたらいいなぁ。と思うのですよね。

ペットボトルのお茶があれば、スーパーに売ってる普段使いのものもあるし、大量生産はできない希少な品種や高級茶もある。


喉の渇きを潤す「機能性飲料のお茶」は、ティーバッグなどで手軽に、
心の渇きを潤す「情緒性飲料のお茶」は、急須でじっくり淹れる。


でも、いきなり高いお茶と急須を買うのはちょっとハールが高い!!
という初級者の方にオススメなのが、ティーバッグを使ったこの淹れ方!


と、言いつつホントは僕みたいに急須やうつわの魅力に取り憑かれて毎月常滑に行きたい!!と沼にハマる人が増えて欲しいと思っているのですよね。笑

常滑急須の特徴や良さをちょっと真面目に語ったnoteがこちらです⬇︎
常滑急須の特徴と急須で淹れるお茶の魅力


最後まで読んで頂きましてありがとうございました!