常滑急須のすごさと特徴を語る!
「急須離れが進んでいる」
「家に急須がない家庭が増えている」
そう言われるようになったのはいつ頃からだろう。
もちろんお茶は急須を使わなくても淹れられます。
ですが、煎を重ねるごとに変化していく日本茶の味わいを楽しむには急須が最適な道具だと思います。
その中でも、常滑急須はどれも非常に精度の高い急須と言えます。
常滑急須はとにかく高精度!!!
常滑は急須産地の為に問屋の見る目も厳しい。
他の産地では許される多少のズレも「常滑急須」は認められず、問屋が買ってくれないこともあるんだそう。
常滑急須には、お湯を口切り満タンに淹れても口からお湯が出てこない設計にする。というルールがあります。
これは鋳込みでも轆轤でも比較的安価な大量生産品の急須でも同じです。
また、蓋の密着性が高いのも常滑急須の特徴の一つです。
別々に成形したフタと胴体を素焼きした後に、研磨剤で擦り合わせて密着性を高めます。こうすることで、湯飲みにお茶を注ぐ時に蓋と胴体の隙間からお茶が溢れません。
蓋の穴を指で抑えると注ごうとしても、口からお湯が出てきません。
常滑急須は、実際に使ってみて初めて分かる使いやすさがあり、精度の高い道具であることに気が付きます。
この使い勝手のよさを知ってしまった以上、常滑以外の急須は使えないでしょう。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました!