ごはん
眠れない夜だったのに朝早く目が覚める。体は正直でソワソワしている。
連絡が入る。「12時は過ぎるかもしれない。」
ゆっくり準備をするつもりだったのになぜか早く準備が終わる。何となくメイクするが誰のためにしているのか、なんて考え出してしまう。今日のメイクは武装のため。
なんとなくわたしは職種を変えるべきではないのかと思う。ひどい雨だ。電車が止まっているらしい。わたしの人生と一緒。ああ今日は家にいた方がいい。天気がそう言っている。天気も電車もわたしと同じ。と思っていたのに街を散歩する頃にはなぜか晴れている。天気もわたしを裏切る。
ずっと行きたかったディナーを予約していた。1番高いコースを食べる。薄暗く雰囲気も最高なのに会話が楽しくない。何を言われても「働け」「帰れ」「何してるんだ」と聞こえる。本心が見える。裏を読んで勝手に傷つく。疲れた。味がしない。ワインを飲んでも酔わない。
携帯をいじる。東京の街を散歩する。夢が詰まっているように見えた。やっぱり雨は降らなかった。
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