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昭和末期生まれ、初めての上海旅行女一人旅〜2日目〜

7時ごろに起床。
というか、あんまりよく眠れず…。ホテルでいつもうまく寝れないタイプなのでしょうがないけど。
それでも昨日の疲れは取れてるのでよし。
結局ダラダラして10時から行動開始。

まず向かったのは南京西路。
そう、今回の旅のきっかけの一つとなった肖战の巨大壁画。
乗り換えがあったため、2号線で降りて、12号線の13番出口に向かうと…い、いたー!!!でけえ!!!!

建物の壁一面の壁画。足元はコンクリートを剥がす工事をしている

他の人の写真で見ると出口は広そうだったけど、そんなに広くはなかった。
私の他にも何人かのファンがいて、中には人形を持っている人も。
最初、中国のSNSで見たときは顔が似てないなと思ったけど、壁画の実物を見たら思ったよりも似ている気がした。彼は絵に書くのが難しい顔と前々から絵師に言われていたが、それが実証されたような気がした。

13番出口の上にはデカいビジョンがあり、そこでも2分くらいに1回CMが流れていた。お陰で待たずに撮れた。

壁画横の地下鉄入り口にはデカいビジョンもあった。同時撮影も可能

このデカい壁画を人が描いたのかと感服しながら写真撮影。写真では分かりにくいけど、ちゃんと塗ったような筆跡もあって、改めてGUCCIのお金の掛け方を思い知らされた(そこ?)
あくまでもこれはホースビットシューズのプロモーションなのである。靴のためにこんな大きな壁画を描いてくれてありがとう、という気持ちだ。

ちゃんと描いた後が見える。ちなみに制作期間は2週間ほどだったはず…(あまり正確にはSNSを追ってなかったけど)


満足するまで見つめた後、移動。

そういえば今回は地下鉄をメインに使って移動したのですが、本当は交通カードを購入したかったのに券売機が見つからなくて。かと言ってお店では買うのむずいし…と思ってたら、券売機案内にアリペイかwechat payで設定した大世界メトロのQRコードで入場できるよ、と案内が。
そういや、上海に来るまでに設定してたわ。

と、いうことでものは試しで、改札のQR読み取り部分に読み込ませ…できた〜!ICカードと一緒で降りる時にもスキャンすればその区間の料金が支払されるらしい。
便利じゃん!!!!私みたいなものぐさ旅行者にありがてえ〜!!!

そういえば、中国は地下鉄の改札に入る前に警備員さんがいて、ナイフや危険物がないか確認する。大きい荷物やスーツケースがある時はX線検査にもかける。毎回通るたびちょっとドキドキしちゃった。

話を戻して、無事入れた電車で向かったのは徐家匯駅。
ここで行きたかったのは徐家匯書院という最近できた図書館。

これは1階入り口から撮った写真

駅を出てなんかよく分からないまま進んでいったら、地下から入ることができた。
地下はお土産コーナー。セレクトショップでいろんな国のものもあった。もちろん日本の商品も。

これも芸術作品らしい


そこを上がって1階へ。この図書館は机のスペースが多くて、たくさんの人が本を読んだり勉強していた。上海の歴史を多角的に展示したスペースがいくつもあって、まさに市民の憩いの場と言える作りになっていた。

この吹き抜けが見どころらしい。この真ん中のテーブルで勉強したり本を読むの良さそう

それほど本の数は多くない(とはいえ3階建てなのである程度は揃っている印象)けど、近くに上海図書館もあるし、地域図書館としては大きい。
テラスで本を読めるようになっていて、めちゃくちゃ素敵だった…こういう作りいいね…

外を見ながら読書ができる。ちなみに目の前は公園。

1階にはカフェが入ってるのでそこで飲むことも。
あと、正面玄関の脇に、自動貸出機があった。自販機に入った本の中から借りたい本を24時間選べて借りれるシステムの様子。すごいな!

借りる手続きはスマホで。スマホがないと生きていけない中国でも本の需要はある

デジタル社会を推進しつつ、書籍文化の保護と育成もしているんだな…。
本を見ていると、日本の本の翻訳書籍もたくさんあって、不思議な感じがした。ベストセラーはたくさん翻訳されてるようで、中でも有川浩さんの『阪急電車』は4冊もあった。人気だったのかな…。
その中で目を引いたのが荻原規子さんの『空色勾玉』シリーズ。多分ファンタジー好きなら知ってるのでは。
その表紙がとても美しくて…!ときめいてしまった…

中学生の時にハマったシリーズ。中国の若い人も読むのかな…。

他にも日本の漫画の翻訳版がいくつかあって、ハガレンをパラパラ見てたらエドが愛徳と翻訳されてて驚いたりして楽しんでいた。

3階のスペースにあった、1500年代(日本だと安土桃山時代くらい)に作られた中国最古の天体図。中国語で星座の名前が書かれている。伊能忠敬を尊敬する人の一人に挙げている身としては、こういった絵図はとても興奮する。

伊能忠敬が使ってた測量計が載っていて非常にテンションが上がる

徐家匯書院を出ると、横には徐家匯天主堂が。それを見つつ、フランス租界方面へ散策に。

現役で使われている教会。ビルとのコントラストがいかにも中国ぽい

途中、メトロシティという建物に寄り道。ここは若者向けメインの小さいお店がいっぱいあって、見てるだけで楽しい。

球体の中は普通にお店が入ってる

ドリンク店が異様にあった。そこで小籠包を食べれる所を探してたんだけどなくて、最終的に斜め向かいにあったデパート(上海港匯恒隆広場)の鼎泰豊へ。日本でも食べられるじゃんかー!ってツッコミはまあ忘れてください…。だって食べたかったの!

蟹入り小籠包🦀

そこのデパートにもドリンク店がたくさんあった。中国人甘いドリンク好きすぎない?それでいて肥満ぽい人は見なかったので謎…。
お腹を満たして今度こそフランス租界地区に!

ランドマークである武康大楼

わ〜!!!!綺麗だよおおお!
ちょうどプラタナスが落葉してるシーズンでそれが白壁やレンガとのコントラストが最高だった…。歩いてるだけでテンション上がる。

歩いているだけで美しくてため息が出る

少し歩いて、肖战が行ったと言われるコーヒーショップへ。
ここは立地が最高だった…無茶苦茶綺麗だった…。絵みたい。

座っているだけで絵画の中にいるような気分。穏やかな空気が流れる


寒いのでほっとカフェラテ。おいしかった

そこで少し休んでからフランス租界地区を歩く。入ってる店もお洒落。ほぼ住宅地なんだけど、たまに店がポツポツとある感じがまた妙にテンションを上げる。


ただの街角がきれい。石張りの道や建物の意匠が素敵。落葉の木々が映える

ここずっと歩いてたい…しかし陽が傾き始めた、タイムリミットがヤバい!
いくら上海の治安が良くても、やはり知らぬ国の夜を一人で歩くのは怖い。
ということで移動…するはずが、乗る駅の近くにあった上海図書館で装丁展をやってるとのこと。見たい気持ちに勝てず装丁展へ。

中国で発刊された書籍装丁の展示会。テンションが上がらないわけない

中国は装丁がモリモリなので見ていて楽しい。基本的にソフトカバーの書籍なんだけど、変形カバーをつけたり、背の部分に紙を貼らずにあえて見せたりと、こだわりを感じさせられる。あと、切り抜き系が多かったかな。

中国の書籍も面白かったが、ここでは日本の書籍をご紹介。
1冊目は山崎豊子の『白い巨塔』。メスに銀箔の蛇が絡みつくデザインがかっこいい。そして3冊合わせた背表紙を合わせると模様が出る。中国はこういった合わせ絵が好きなようだ。しかし何の模様なんだろう?

何かを表す模様なのだろうけど…白い巨塔を見ていないのでわからない

もう1冊は三島由紀夫の『仮面の告白』。中国には「の」のような接続詞がなく、よく広告などでは簡体字の中に「の」が現れることがよくある。
これもその傾向をモチーフにしたデザインで「の」が前面に押し出されている。色が違う虫食いみたいなところは金箔が押されている。

三島由紀夫がこの時代に出版されるんだという驚き

全部見ると流石に時間がやばいので、途中で切り替えてお土産の買い出しに。静安大悦城に移動し、推しの一人である王一博が宣伝し始めたパックとお土産をゲットしたところで5時過ぎに。

パッケージのせいで写真が光っている。ちなみに箱の中にはフェイスマスクが入っている

気が付いたら暗くなり始めてた…けど、大丈夫だろうと踏んで南京東路へ。

いかにも中国ぽい銅像。人民広場にて

ここは歩行者天国になってて、およそ1キロにわたって店が拡がっている。夜になると照明がついていかにも中国!

見ているだけで楽しいが体は満身創痍だった

もう人民広場駅に着いた時点で足が痛かったのに、歩き始めたら限界に。余裕があったら外灘まで🤭とか思ってたけどそんな余裕はなく、買い物は全部明日に回してリタイアすることに。
行ってみたかったZX創趣場というバンダイなどの企業が出資して建てたビルにアニメグッズを見に行った。基本グッズメインで書籍はなかった。フィギュア等の立体物が多く、アニメ文化が浸透しているのだなと感じられた。

南京東路から1本入るだけでこの猥雑具合。ここに入る勇気はない。

人民広場から宿のある大世界まで移動して、何か夕飯を…と思っていたところに、明日食べる予定の上海蟹のお店の支店が目の前に。え、ここにあるの知らなかったんですけど…。
ということで入店して、卵と蟹のあんかけ麺を食べる。

ここはお店で会計して席に着く形式。絶対蟹を食べたかったので、この遭遇は九死に一生だった

…マジで美味しかった…。

出てきたのはネギ?と炒めた麺とあんかけの皿。あんかけを掛けてねーと言われたので、言われた通りに食べたら、蟹の旨味がドカンとやってきた。
小エビのプリプリさと卵のマイルドさが相まって、旨味が何層にもできている。味付け自体はシンプルだからこそ、飽きずに最後まで食べられる。本当においしい。
付け合わせは手前から大根と醤油と唐辛子を漬けたもの、揚げた魚に八角の味付けをしたもの、ライチ。
途中店員さんがお茶くれたけど、それも美味しかった。私には甘さと生姜しか感じられなかったけどめちゃくちゃおいしかった。
一緒に出された醤油みたいな調味料が最後まで分からなかったけど、掛けるべきだったのか?まあいいか。

満足に腹を満たして今日の探検は終了。

ホテルの近くにあった大世界。ダスカと呼ばれていたことを知り大興奮した(某ショーの舞台になっている)

ここまでの上海所感

・思ってたより治安良い〜!スリに遭うとか書かれてたからビクビクしてたけどみんな手にスマホ持ってるし。それでも日本みたいにするのはやっぱ怖いかも
・イヤホン使わない人多い、普通に音出して動画見てる(電車内でも)使ってる人はワイヤレスなので、あまりに極端すぎて面白い
・痰を吐くおじさん多いけど、みんな道端に吐くから日本よりマナー良くない?日本は道の真ん中に吐くから…
・美団とかの配達系バイクがめちゃ多い上に普通に歩道に乗り上げてくるの怖い、日本みたいに車道の横に専用レーンないから登ってくるけどおかしくね?
・外国人観光客ちらほら見る。いや観光客か知らんけど 日本人は2組くらいいた
・観光地価格でいいから買う意味が分かった。地元の店に突撃する勇気がないわ
・気候がいい(最高17℃)
・タバコめっちゃ吸ってる。2005年の日本か?くらいみんな歩きタバコしてる。
・私が適当に話してもみんなちゃんと対応してくれる。優しい。
・化粧品店でお姉さんに話しかけられたけど、全く何にも分からずに笑いながら去ってしまった…ごめん、本当にわからなくて…
・マジで現金を使う機会がない。全ては電子決済。なんならメニューから注文も全部スマホで完結する。
・食べ終わったらテーブルで会計するけど、店員の呼び方がよくわからん。まあ不好意思〜でどうにかしてる
・スカート履いてる人あんまりいない。女性はデニム率高め。フレアボトムというかベルボトムが多い気がする。ワイドパンツやスキニーも見る。
ロングスカートなんて私しかいなかったんじゃ?(トレンチコート着てる人も居なかったし、外国人ってバレただろうな。まあいいけど)
・現地に溶け込むコーデをしたいならパーカーかブルゾン、ジーパンは明るめの色がおすすめ
・17℃で中綿コート着てる人何人か居たけど、流石におかしくねえか?と突っ込みたくなった
・ちょっと遠くが霞んでたので何かが飛んでいた様子。夜のネオンも何かの微粒子のせいで滲んで見えた。
・マスク率は3.4割…かな?思ったより多かった。
・警察多かったな、そういや監視カメラはあんまり見てなかったな…明日確認しよ…
・日本製品いっぱい入ってるんだな、ロフトなんて日本語でアナウンスしてたぞ?

上海の楽しさが分かってきている気がする!多分!あと数日欲しかったな、本当に。
行けてないところが多くて悔しい🥺
無名のロケ地とかナポレオンパイとか食べたかった…
田子坊とかも行けてない、わー行きたかった!

明日は豫園周りと外灘、お土産購入で時間切れな気がする〜!豫園も行けるかどうか…。スーツケース持って移動が難しいのでそこも考えなきゃ…。
もう帰っちゃうのか…もっと居たいと思える場所になってきてて、楽しいな。
最後まで楽しくいられますように。

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