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ぐっときたことば(学校教育)

2020年の一斉休校直前に
書いた記事より。2021年、
学校はどのように変わったのか。
あるいは変わらなかったのか。
年末、じっくりと考えてみたい。

ぐっとくることばがあり過ぎる
内容だったが、やはり日野公三
先生のことばが心に残る。

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中学生の母としても、
英語講師としても、
関心があった研究発表会。
Web公開してくれたので、
自宅で全部観ることが
できた。

「学校教育を本質から
問い直す」
というテーマ。
(千代田区立麹町中学校の
研究発表会。)

 観た直後の感想としては、
全国の学校職員室で
観てほしいしな。
なんなら生徒や保護者と
一緒に観て、学校について、
授業について、とことん
話し合ってほしい。
少なくとも、私は我が子
の先生方とじっくり
話したいと思った。

大人も子どもも
本音や弱音が出たって
いいじゃないか!
そういった文化が
広がっていくことを
強く希望する。

 以下、印象に残ったこと。

(登壇されていた
日野公三先生、木村泰子先生、
山本崇雄先生、脳科学者の
青砥瑞人さん、麹町中学
の先生方の言葉より)

 ・脳科学的に見ても、
緊張や恐怖を感じる状況下
では、脳の働きも止まり、
本来の力を発揮でできない。


子どもたちは、
「安心」と「理解」
を求めている。安心の先に
チャレンジがある。
つまり、学校の中
(あるいは、人との
関係性の中)で居場所を
見い出し、先生を
信頼できる相手」
だと思えることが大事。

 (保護者も同じだ。
安心したいし、信頼したい。
だからこそ、さらなる対話が
必要なんだと思う。)

 ・自律的に学ぶということは、
自分の欠けているところを
自分で知り、自分の目標を
立てること。

メタ認知と自己決定を重視。
(メタ認知:自己を客観的、
俯瞰的にとらえ、自己について
学習(記憶痕跡)させる機能)

 メタ認知を高める言葉がけ。

①今、君はどんな状態なの?
②君はどうしたいの?
③先生は何を支援すればよい?

 心理学の学びにおいても、
こういった声掛けの重要性は
よく語られている。
「自分」を主語において
考え続けることで、
自分を知り、自己決定力が
育まれていくと思う。

 ・目的のない活動を黙々とやり
続けることで、問題解決能力
や課題発見能力が育つというのか?

なんのための宿題?
なんのための指導?
なんのための校則?

問い直すものがあまりに
多いと思う。

 イレギュラーな場面での
問題解決能力、アイディアを
生み出す力、即断即決力など、
まさに今の社会情勢下で
問われる力。(その力を
育む教育をしていないのに、
いきなり発揮しましょう!と
いうのは無茶ですね。)

だからこそ、まずは
安心・安全な場で
いっぱい考えて、感じて、
失敗や間違えの経験を
たくさんしたほうがいい。
そういう場が、子ども時代に
もっともっとあっていい。

個人的には、
即興型学習(インプロ)は、
まさにここを育むと確信した!

 最後に。
尊敬する明蓬館高校の
日野公三先生の言葉が、
突き刺ささった。

 「自分の長所から、
人の短所を見ていないか」

 この言葉が突き刺さった
意味を、私も「メタ認知力」
をしっかりと使い、
本質に立ち返って
とことん考えたいと思う。

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