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W@nderFabric

かつて日本を彩った着物はタンスに眠っている

現代のファッションと溶け込むようもう一度針を落とす​

W@nderFabric is a Japanese fashion brand creating caps using kimonos, Japanese traditional clothing.Nowadays, opportunities to wear kimonos have decreased in Japan.Thus, many kimonos that once colorfully painted the streets of Japan are sleeping in chests.The mission of W@nderFabric is to awaken these kimonos and upcycle them to integrate them with today’s modern fashion.Established 2016


W@nderfabric®のKIMONOCAPは2019年より埼玉県本庄市に自社工房を設立し、独学でCAP作りを学び製品化に至りました。
2016年にブランドを設立し、工場生産を行ってきましたが、解体した着物から作れるCAPの数は限られており、柄や厚みなどが変わります。
大量生産を目的とする工場では裁断や糸の色、生地の伸縮率による縫製の臨機応変が難しく、工場での生産が困難となり様々な工場よりお断りを頂きました。今考えると”そりゃそうだ”と思います。
新作を工場で作れなくなる状況となった事から、自分で作れるようになるしかない。と自分に無茶ブリし、ハンドメイドでの製品化を目指しました。
必要なミシンを揃える事から、どうやってCAP作るのか全く分からない所から始まりました。様々なCAPを解体したりYouTubeで海外の帽子工場の動画を毎日寝落ちするまで見まくりました。
約半年間、工房に引きこもり100の謎を毎日1つずつ解いていくような作業でした。
糸の太さ、糸の種類、針の太さ、芯の厚みや素材、アタッチメント、油の種類。とにかく謎は全てでした。
何も分からない僕には本当に苦しい日々で、
できないんじゃないかとまで思い、焦る事もありました。
じょじょに慣れ、少しずつ作れるようになってくると楽しくなってきました。生地の個性によって臨機応変に作品を作り、イメージ通り作れると幸せさえ感じるようになりました。
そして、現在は作り続ける事が当たり前となり僕自身であるようになりました。

W@nderFabricのCAPの生地は古い着物を使用しています。
明治後半から昭和初期の古い着物を仕入れ、手作業で解体しています。
解体作業は育児中のママさんや仕事を引退したおばちゃんに内職としてお願いしています。
解体・クリーニングを経た着物は綺麗な反物に戻り、生産が始まります。
その他に、日本の産地織物を使用しています。
様々な産地の人に出会い話を聞くと、様々な産地の伝統織物の継続が厳しい状態であること、需要の低迷や後継者不足など、日本の伝統織物を未来に残す事が難しい状況に悩む方が多い事を学びました。
W@nderFabricでは日本の様々な産地織物を使用し、その生地や歴史を紹介していきます。


伝統や歴史を知ることで未来に生きる日本の生地やファッションが生まれる事を信じ、
伝統や歴史を知ることで未来に生きる日本の子供たちの誇りとなる事を信じています。

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