【教育】画像として保存→困難は分割せよ!
こんばんはー!20代の高校教師わやです。
テストの採点をしていていつも思うのが、生徒はグラフや図の要素を理解するのではなく、形を覚えてしまう、ということです。全てを一度に見ようとしている、とも言えるかもしれません。
例えば生物の授業ではアミノ酸の構造式が出てきて、2つのアミノ酸が水分子を出してペプチド結合をつくる、というのを習います。
で、このとき一方のアミノ酸のアミノ基(-NH2)のHと、もう一方のアミノ酸のカルボキシ基(-COOH)のOHがひっついて水分子になることはみんな理解します。
問題は、じゃあ、実際にアミノ酸の結合をつくってみよう!となったときです。教科書、問題集その他資料はアミノ酸を示すときに、どれも中心に炭素、左にアミノ基、右にカルボキシ基を書きます(下の画像の形です)。
そうすると、2つ並べた時に、アミノ基とカルボキシ基は隣り合うので、そこからH2Oを取り除いてペプチド結合を完成させます。これもできます。
でもこの構造が、90度回転した状態で出題されると、ほんっとうにできなくなるのです。
どこにアミノ基があって、どこにカルボキシ基があるのかを探そうとせずに、2つ並べて隣り合ったところからH2Oを取り除こうとするのです。
授業者の敗北ですが、毎度その問題にテスト採点をすると突き当たります。
理解しているのではなく、形を画像として保存しているだけなのですね。だから応用が効かない(90度回転するのが応用とは思いませんが…)。
要素に分割して、一つ一つを整理して理解する必要があるのですが、どうやったら良いでしょうか。
これって勉強に限らず大事なスキルですね。
今年は「合う合わないはひとまず横に置いて、自分なりの根拠を添えた意見を作ること」を軸に置いていて、そのような機会をたくさん持ってもらえるようにしています。
困難は分割せよ!も追加かなあ〜?
僕自身もこの直面した問題を要素に分けて解決策を考えようと思います。来週から実習生も来るし、一緒に考えてもらお〜っと。
それでは今日はこの辺で!
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