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あっ❗️2番札所 #極楽寺

霊山寺から小雨降る中、2番札所極楽寺へ向かう途中、橋の上では金剛杖はついてはいけない!ということを危うく忘れるくらい無心?ぼっ〜と?歩いていた。距離は2.5キロとさほど遠い道のりではないうえ、一本道ということもあったのかもしれない。

極楽寺の看板が見えて来たあたりで、「あっ!納経帳に記帳してもらわなかった(°▽°)」と気がつくも、目の前に極楽寺の門が。
この時はとりあえず2番をお参りしてから雨も降っているし、タクシーで戻るかなどと安直なことを考えていた。

お礼をして門をくぐり、手水をして境内をふらりとしていると、鐘の前に何やらお遍路にこなれた感じの方がいて、後で調べると先達さんだったよう。その場で鐘のつき方や順番をお聞きする。
なるほどお参りの前に撞くものなんだと知る。実はガイドブックにも書いてあった。

本堂近くで先程の先達さんに再びお会いし、お参りの作法を確認すると、この時、ロウソクは後の方のことを想い、奥から立てていくこと(手前に立てると後の人はロウソクの火の上に手をかざすことになるから)、お線香は3本くらい立てると良いとのこと。

少しずつ作法を知っていくのはお遍路初心者としてはなんとなく嬉しいもの。
本堂、大師堂とまわり、まだまだ般若心経はしどろもどろながら、最後まで唱え上げる。いつかスラスラと唱えることができるだろうとあまりに気にしない。

今度は納経帳の記帳を忘れないようにと納経所に行くと女性3人のお遍路さんがいらしたので1番札所で記帳をし忘れたことを話しタクシーで戻ろうと思うと言ったところ、「若いんだから歩いて戻りなさい。たかたが片道2.5キロなんだから」と有難い激励をいただいた。

記帳をした後、気を取り直して元来た道を戻ろうと境内にいた時、60代後半くらいのお遍路さんとお話をした。今回は6回目の歩き遍路だという。自宅は徳島県のため、会社を定年してから回り始めたそうだ。少し話をして1番札所へ、往復5キロの道のり、雨は止んでいた。
1番札所に戻り、納経所の場所を確認してみると、なんと最初に入った売店の奥が納経所だった。全く気づかなかった。というより記帳そのものを忘れていたのだから情けない。
また歩き遍路で1番札所から出発した時のことを「発願」といい、出発日に記帳し、88番が終わった後、また戻って終了日を記帳するというのもあるのを知った。
納経帳には1番からスタートした場合は「発願」のスタンプが押されるらしいとの話もあるそうだが、私は結果的に2番札所の記帳が最初になってしまったのでさの押印はなかった。残念である。

まだ時間は9時前とはいえ、この日の目標の6番札所安楽寺に5時までに着かないといけないので、気を取り直して歩き始めた。

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