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家族留学がコロナでめちゃくちゃ

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三十代サラリーマンと専業主婦。夫婦の夢「オーストラリアへ家族留学」を叶えようと踏み出した矢先、コロナですべてがめちゃくちゃに。生まれたばかりの0歳児も抱えて、この家族は一体どうな…
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記事一覧

家族留学がコロナでめちゃくちゃ 第5話 大学選び・出願・合格まで

IELTSで目標点数に到達した後も、オーストラリア家族留学実現までさまざまなハードルが待ち受けていた。本記事では大学選びから合格までの経緯を記し、コロナ禍の中ようやく学業が開始できるまでを綴る。 家庭、仕事、懐事情語学力という筆者(夫)個人のスキルについて2話も費やしたので、ここで少し広い視点に戻って、家族留学を取り巻く周辺の状況にもごく簡潔に触れておきたい。まず家庭環境については、そもそも夫婦の夢が一致して二人そろってオーストラリアに留学したいというところがこの話のスター

家族留学がコロナでめちゃくちゃ 第4話 IELTSの壁(後編)

前話までのまとめ家族留学という夫婦共通の夢の実現に向け、留学したい大学のリストも完成し、当面の課題はIELTSで教育修士入学の基準点(スピーキングとリスニングで8以上、ライティングとリーディングで7以上、以下SL8/WR7と表記、※注記1も参照のこと)を叩き出すこととなった。最初の2回は高得点の原則を理解せず受験していたため中途半端な結果に終わってしまう。ゲームのルールを理解し、戦略を大きく変えることになったが、「ルールを理解する」ことと「できるようになること」はまた別の問題

家族留学がコロナでめちゃくちゃ 第3話 IELTSの壁(前編)

前話までのまとめ「夫の留学=学生ビザで夫婦両方の夢を叶える」というプランがはっきりと形を成し、数か月かけて大学調べに取り組んだ。ニューサウスウェールズ州のいくつかの大学がリストに名を連ねたが、どこかに合格できないことには学生ビザは申請できないし計画は一向に進まない。最終学歴の英文証明や資金面はいずれ都合がつけられるとしても、IELTSだけは自分の英語力を地道に上げていくしか方法がない。 IELTSの壁の破り方このシリーズで繰り返し触れてきたが、スピーキングとリスニングで8.

家族留学がコロナでめちゃくちゃ 第2話 憧れから計画へ

前話までのまとめ第1話までの時点で、豪政府の4段階国境再開計画が予想より早いペースで展開するのではないかという推測や、カンタス航空の就航再開メールに触れた。先月時点ではまだ州首相の中に国境再開に後ろ向きな意見があったり80%の試算根拠が不適切ではないかという指摘があったりして、連邦政府が尻込みして再び掌を反すのではないかと見ることもできた。しかしその後も連邦政府は各種の異論に積極的に再反論し、国境再開を計画通りに進めることを強調、さらには実際に国境再開が一部の州で一か月ほど前

家族留学がコロナでめちゃくちゃ 第1話 夫婦で目指し始めた留学

前話までのまとめ第0話では、コロナ禍でのオーストラリア留学の現状と今後の展望にほとんどの紙面を割いた。ざっくりまとめると、2021年7月現在学生ビザでは渡豪できないが、ようやく4段階の国境再開プランが発表された。ワクチン接種の迅速な進展を願いつつ、この流れで年内には念願の渡豪を叶え、現地での家族留学を仕切り直したいという内容だ。 第1話からは、私たち夫婦がそんな現状に至るまでの数年越しの経緯を順に振り返りながら、留学斡旋サイトなどではなかなか紹介されていない、かなり個人的で

家族留学がコロナでめちゃくちゃ 第0話 オーストラリアに入れない!

ただ一途に目標を実現しようとした夫婦の末路三十代サラリーマン、専業主婦、生まれたばかりの長男。夫婦の夢であるオーストラリア留学計画を数年越しで着々と練り上げ、お金を貯め、試験に合格し、ようやく第一歩を踏み出したところでコロナで全部めちゃくちゃという現在進行形のレポート。 執筆開始時点の2021年7月現在、渡豪は叶っていない。但し夫は豪大学院のマスターに入学を果たし、日本国内からのフルオンラインとはいえ正規に履修・受講中だ。ここまでも困難だらけの長い道のりだったし、これから先