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ロンリーウルフ


人の目ばかり気にしすぎるたびに
弱さを連れて歩くよ
孤独に慣れて
それでも君は狼かい

荒野を一人で走り抜けるたびに
視線が血に刺さるよ
牙を隠して
それほど繕うのはなぜ

ねぇ、そうだろ?
忘れるわけがないんだ
怒りも憂いも
君らしいすべて

誰も知らない苦しみの中で
無くされたくはないから
足掻く、それだけ
前を向くことを悔やんだこと
群れから離れた
孤独な狼

人の目ばかり気にしすぎるあまり
強さを追いかけるよ
孤独を纏って
それでも君は狼かい

ねぇ、そうだよ
忘れたくはないんだ
光も希望も
君らしいすべて

誰も知らない痛みを抱いて
消されたくないから
もがく、それだけ
一人でいることを決めたこと
赤い血を流す
孤独な狼

いつまでも決めないのは
それが楽だと気付いているから
死ぬまで死なないように
飛沫を上げれば
世界は青くなるから

ねぇ、そうだろ
忘れることはないんだ
誇りも軌跡も
君らしいすべて

誰も知らない果ての向こうへ
貫きたいから
駆ける、それだけ
前を向くことを決めたこと
曝け出して走れ
勇敢な狼


自作の詩です。