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小春日和のシンフォニー《Symphony No.77》

ハイドン 交響曲 第77番 変ロ長調

第76、77、78番は最も影の薄い交響曲の一連作品だろう
でもそのなかでも第77番は傑作だと、かのハイドン研究家ロビンス・ランドン氏が言っている
せっかくの機会だ
では聴いてみよう

♪~♪
1st mov.Vivace
ロココ調な小ぶりなシンフォニー
パパハイドンの優しさいっぱい♪
美しい旋律、優しい旋律どこをとっても眠りへと誘うメロディ
心地よくて何度もうとうと
庭園での心地良い日差しの中
微笑みのパパハイドン

2nd mov.Andante sostenuto
パパハイドンが
寝ても良いと言ってくれているようだ
不眠症にも効きそうな旋律
穏やかな風が流れ
あたりは喧騒から隔離される
皆、眠気に襲われ
静かになる
聴いているのか寝ているのか
予想通りだと
何も言わずに微笑む
パパハイドン

3rd mov.Menuet e Trio - Allegro
目覚ましのようにメヌエットが始まる
慌てて起きる
これはまさに驚愕
聴衆はあたふた
踊る、されどわけも分からず
あれやこれやとあっという間に
メヌエットはおしまい

4th mov.Finale(Allegro spiritoso)
ようやく目を覚まし
演奏に集中し
いつの間にやら
小春日和のシンフォニーは
フィナーレに
小走りに幕は閉じゆく
この心地良い体験は忘れることはない
このシンフォニーも時代を越えて
受け継がれていくに違いない
ロマン派の時代が来ようとも
革命前の社会を懐かしみながら


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