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ハッカソン運営してみた【Ionic Japan Camp 2020 Spring】

2020年3月15日に開催されたハッカソン「Ionic Japan Camp 2020 Spring」を主催しました。COVID-19による紆余曲折、初めての運営での反省点を記します。

初めに

初めまして、南と申します。
日本大学文理学部 情報科学科というところで勉強し、2020年度からJAISTに進学します。
学部3年時代に休学し、シリコンバレーに留学をしました。学生の意識の高さと勉強会の多さに驚いたものです。他にも驚愕したことは大量にあるのですが、今回は省略します。

NTSA

「シリコンバレーの学生の自主性は凄かったなあ」
「まあ私には関係ないし学部最後の1年は卒論と院試で過ごすかぁ」

とのんびり考えていたところ、ゼミの担当教員であり学部次長(理系)である教授にあるプロジェクトを紹介されました。

「日大生のやってみたいを実現するプロジェクト」

「日大生を6人集めてやりたいことを言ってくれれば、大学側が最大100万円まで支援するよ」という企画です。

これに応募し、ゼミのメンバーと一緒に学生団体を立ち上げたのがNTSA(Nihon Technology Students Association)です。
「エンジニア学生に最初の一歩を提供する」ことを目標とし、勉強会や講演会などを学生向けに無料・格安で開催する活動になります。
実際に以下の2つのイベントを開催しました。

AIでラジコンカーに自動運転させるハンズオン

シリコンバレー現地エンジニアの講演会

JTPAポスター

NU CAMP

NTSAは2019年度活動の集大成として、合宿型ハッカソンの開催することにしました。

NUCAMP最終版

日本大学文理学部 准教授 尾上 先生のご協力の元、Ionic Japan User Group代表でwebアプリに関する書籍も出している 榊原 昌彦氏を講師にお呼びし、2泊3日でモバイルアプリを開発する、運営自らがいうのもなんですが超豪華なイベントです。

他学部からの応募もあり、最終的に応募数が20人を超える大型イベントとなる予定でした

コロナウイルス騒動

3月15日の開催日に向けて、運営陣が事前勉強会や活動準備をしていた2月、テレビではコロナウイルスが連日報道されていました。
武漢からのチャーター便やダイヤモンドプリンセスが話題の時期、日本大学側の担当者から電話が来ました。

「NU CAMPで使用予定だった宿泊施設の閉鎖が決定しました」

この時に電話口で絶望したのを憶えています。
この時点で合宿型の開催は中止となり、学内での通い開催に変更を計画します。しかし、その後に学内での中止命令も下り、残念ながらNU CAMPは完全に中止する事になりました。

Ionic Japan Camp 2020 Spring

しかし、その後に参加者から次のような要望がありました。
「なんだかの形で何とか開催出来ないか?」
「出来るのならハッカソンはやりたい」

私と参加者で話し合い、講師の榊原氏とも相談の上、別途参加者を募ったハッカソンを開催することになりました。

初日講義の様子

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全三日間の日程で、5チームが競いあいました。

各チームの紹介は長くなるので別途noteを作成予定です。発表会では5分という短い制限の中、ペルソナ設定やデモなどを紹介していました。




反省点

事前準備から後処理まで、今回複数の反省点がありました。
私のメモ用、そしてハッカソンを開催する方の参考になればと思い、いくつか挙げておきます。


1. 参加者にコンセプトを出してもらうとき、投げっぱなしになってしまった

これはコロナ等の問題に時間を取られてしまったというのもあるのですが。
今回のハッカソンでチーム分けや当日の時間を十分にとるため、アプリコンセプトとフレームワークをひとり1個づつ事前に提出してもらいました。
その際に運営から特にお題等は出しませんでしたが、これはよくなかった。

コンセプト提案時に「マーケティングまで含めて考えてね」とは伝えませんでした。参加者は当然アプリ開発は素人なのでマーケットの事まで考えてコンセプトを作りません

しかし、ハッカソンではコンセプトに対してマーケティングまで含めた評価をしました。
これが混乱の元となり、後程述べる発表会の反省点にも引っかかりとなりました。

「誰へのアプリなのか」「何が出来るのか」「どういう機能が必要か」

アプリ開発ハッカソンを運営するのであれば、運営は参加者に対して上記3つを考えてもらうべきです。

2. 悩むぐらいなら質問させる

参加者が開発中、何か行き詰った時にチーム内で数十分相談し続けて手が止まってしまう場面が見られました。特定のチームに限ったわけではなく、ほぼすべてのチームで起きていました。

これはよくないです。今回のイベントは講師付のハッカソンなんです。
「Ionic開発チョットデキル」って人が悩む分にはそれでいいでしょう。
しかし参加者は全員「完璧に理解した」レベルです。その数十分は最初から質問していれば何十行ものコードになっていたでしょう。

ハッカソンの貴重な時間を浪費するぐらいなら、さっさと教師に質問するように周知しましょう。
(そこに顎で使える怖い人達が酒飲んでるんですよ!こきつかえ!)

3. 発表会の評価基準は明確にしておけ

実は発表会の時、講師の榊原氏のご紹介で
合同会社ねこもり 宮川氏
株式会社 ゆめみ   桑原氏

2名に特別審査員として協力頂きました。
講師・特別審査員の3名に評価していただき、また改善点を指摘していただいた上に支援金までいただきました。本当にありがとうございます。

ここでの反省点は、コンセプトの問題にも繋がることですが

「評価の基準をマーケティングに絞ってしまった」

せっかくコーディング含めて評価できる方々が居たのに、評価基準を絞ってしまった事です。

・「アイデア」「技術」「UI」など複数点で評価できる体制(時間・場所)
・事前に参加者へ告知

この2点を出来ていれば、より良いハッカソンにできたと思います。
ただし、この評価点の算出は規模・審査員によって変更すべきでしょう。

おわりに

残念ながら最終活動たるNU CAMPは中止になってしまいましたが、NTSAの2019年活動はこれで終わりとなります(書類仕事は残ってる)

多くの大人に助けられながらの活動でした。学生ということで格安で話を受けてくださった佐々木様、Jin様、榊原様、多くの協力者の皆様、本当にありがとうございました。
また、書類や活動の相談に乗ってくださった谷先生、尾上先生には感謝しかありません。ありがとうございます。

NTSAの代表からは外れますが、来年度以降も団体としての活動は続けていく所存です。また、ハッカソンについても他大学を巻き込んでより大規模に開催予定です。

もし、このnoteを見て来年度の講演活動・ハッカソンに対して協力してくださる他大学の学生・職員・教員の方。スポンサードを検討してくださる企業・技術者の方がいらっしゃいましたら、是非コメント、もしくは下記代表者のSNSまでご連絡ください。


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