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聖火が街にやってくる(かもしれない)

神奈川県にも聖火リレーがやってきます。そして、横須賀市にも。でも、改めて確認したのですが、聖火リレーと言いつつ、かなり飛び飛びなのですね。

神奈川県は6/28〜30の3日間

現在、神奈川県内の聖火リレーは6/28から6/30までの3日間を予定しています。現在のまん延防止措置は20日で解除される予定ですが、延長もないとは言えないので、聖火リレーをやるのかどうかもわかりません。

最近は減少傾向なので普通に考えて延長はなさそうですが、人流が増えているとか理由を後付けし始めましたから延長もないとはいえないのかな、と。
前もって基準を示さない上に、根拠もない理由を後付けしてくるので、全く読めません。人流が増え始めたのなんて連休中からずっとなので、それが影響して感染者が増えるなら、今減ってるわけがないと思うのですが。
専門家の視点はきっと違うのでしょう。根拠も過去の振り返りもなく、専門家の言うことをきけの一点張りなのでさっぱり理解できませんけど、理解してもらうつもりもないのでしょう。
この前の延長で東京都は映画館等の休業要請を緩和しましたが、それがなぜかの理由も説明してないですよね?
(何処かでこっそりしているのでしょうか?少なくともマスコミは報じてないように思いますけど)

ひとまず、現在の計画は以下に公開されています。交通規制に関する情報のリンクもつけておきます。

仮に延長された場合、まん延防止措置下で不要不急の外出を控えるように言っている中で聖火リレーとか、一体誰のためのもの?という気はします。聖火リレーで走る方は思い出になるので良いのかもしれませんが、その人たちのために交通規制したり、イベントしたりするの?医療崩壊とか言っているのに?(神奈川はそこまで逼迫していないはずですが)
それらにかかる費用を受益者負担にして欲しいものです。どこから費用が出るにしてもそれは税金ですから。見学客からも見学料取れば良いんじゃないでしょうか。

念の為書いておくと、別に聖火ランナーを攻撃するつもりはないし、辞めろとも言いません。それぞれの方のお考えがあるでしょうから。

聖火リレーは不連続

前の東京オリンピックの時は、ある程度連続した区間での聖火リレーだった気がするのですが、流石に当時は生まれていないのでよく知りません。
今回は延期の影響とかあるのかわかりませんが、現在の計画を見るとかなり飛び飛びなのがわかります。

今回、神奈川県は3日間で回ります。その1日目の最後は藤沢市になります。そして、2日目の最初はなんといきなり三浦市からになります。前日辻堂でリレーを終えた聖火は翌日はいきなり三浦市の「うらり」という地場物産販売所をスタートして30分三浦市内を走ります。
そこから横須賀市内のYRPにワープして10分間走り、さらに市内のうみかぜ公園から汐入駅前の芸術劇場前あたりまで30分間走ります。
その後は、葉山町や逗子市はスキップして鎌倉市の由比ヶ浜から鶴岡八幡宮の大石段まで50分走ります。あとは三浦半島から離れるので省略しますが、海老名市、厚木市、相模原市を転々とします。

神奈川県2日目の聖火リレーは8:50から19:44までの予定ですが、実際に聖火リレーをするのは合計で3時間51分です。なんと9時間54分のうちの3時間51分で、残り6時間以上は拠点間の移動時間です。わかりやすくいうと、10時間の自称聖火リレーのうち、本当にリレーするのは4時間で、6時間は聖火が車か何かで移動するだけなのです。半分にも満たない4割ですよ。

NHKの聖火リレーサイトに神奈川県の地図に日程毎の色分けがされているのでわかりやすいですが、県の面積の半分は超えていますが、6割か多くて7割でしょうか。しかも、これは聖火リレーがある市の全体に色を塗ってあるだけなので、実際に聖火がめぐるところなんて微々たるものです。
短時間、短距離を走るだけなので、そりゃ見物したい人が集中して密になるのも頷けます。例えば横須賀市で聖火リレー見たかったら、10分間のYRPか30分間のうみかぜ公園から芸術劇場前の区間のタイミングしかないのですから。

この選定基準も謎です。具体的な自治体名はあげませんが、なんでうちはないのに〇〇市はあるんだ、なんて声も実際ありそうです。
一筆書き方式なら、ルートの都合上で説明がある程度つきますけど。あまりあちこち蛇行したり折り返したりするのも変ですから。

県のサイトによると、3日間の走行距離はおよそ53kmで、ランナーは290人です。箱根駅伝なら1日の半分くらい?鶴見中継所から、戸塚、平塚を経て、4区の半分くらい。大磯あたりでしょうか。

著作権侵害とか言われても困るので当該画像は掲載しませんので、適宜、上記リンクから参照してください。

なお、神奈川県の前は山梨県で、次は千葉県です。

昭和の東京オリンピックの聖火リレーは?

1964年の聖火リレーの神奈川県内のコースは以下に記載がありました。やはり、飛び飛びではなくて、一筆書きのようになっていたのですね。当時と状況が違っており、こういう一筆書きリレーは今は難しいのかもしれません。あるいは延期や諸処の事情で日程が取れなかったとかあったのかもしれません。

やはり飛び飛びではあまりリレーという感じがしないですね。箱根駅伝を10kmずつ5区間で飛び飛びにやったら、それは箱根駅伝であるとは思いにくいと感じます。

聖火はくる(かもしれない)が

どちらにしろ、まん延防止措置の延長されるかどうかによらず、聖火リレーを見物するつもりはありません。テレビは(開催されたら)そればっかりになってしまうので、いくつかの競技は見るかもしれませんが、基本的には見ないつもりです。視聴率調査対象になっていうわけではないので、別にそれ自体に意味はありません。
意味はありませんが、ささやかな一個人の抵抗です。

個人的には誘致時から東京オリンピックには反対でしたし、やるなら東京都が勝手にやって欲しいと思っていましたし、今も思っています。開催するのは東京都なので日本を巻き込まないでほしい。
でも、結局、開催するにしろしないにしろ、国の予算から色々負担することになりそうで、反対派としては釈然としない部分があります。五輪国債とか発行して、やりたい人たちで買い取ってくれれば良いのですが。いや、国債だと償還しないといけないか。クラウドファンディングにでもしてくれないですかね。
国のトップが思考停止して何がなんでもやるつもり(できるとは言ってない)のようですから、今更、開催の是非についての不毛な議論はしませんけど。
スポーツの力?それはオリンピックじゃないと発揮できないものなのでしょうか?歌の力や演劇の力や芸術の力等などに優先されるものなんでしょうか?
理系人材にやりがい詐欺したハリボテ技術立国のメッキが剥がれるのはもうすぐそこです。その時に、スポーツの力とやらで一体何ができるのかを楽しみにしています。

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