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国内でも感染が広がるCOVID-19による肺炎

2/13になって、今までクルーズ船と武漢からの帰国者のみだった感染者が急にそれ以外に拡がりました。いずれの方も今月頭くらいに発症しているので、WHOが23日に然るべき対処をするか、日本政府が独自に動けば感染しなかった可能性もあるわけです。我々は東日本大震災の際に二度と「想定外」は起こさないと誓ったはずなのに、相変わらずあちこちで「想定外」が発生しています。人間の想像力は無限のはずなのですが、どうしても有限になるようです。
なんにせよ、政府、関係機関は正確な情報の発信とデマ情報の撲滅に配慮してほしいものです。

東京、神奈川の事例

てっきりデマ情報だと思ったのですが、神奈川で亡くなった女性と東京のタクシー運転手は義理の親子だとか。それぞれ東京と神奈川に在住なので、一緒に生活しているわけではないのでしょうが、どの程度接触があったのかは現時点で不明です。
そのタクシー運転手の男性ですが、「中国人と思われる外国人を乗せた」、「羽田と都内を外国人を乗せて何回か往復した」という話が出ている一方で、「外国人を乗せたことはない」という話しもあり、なんで真逆の話が出てくるのだ?という疑問が浮かびます。
そして神奈川の女性は住んでいたところも、受診した病院も公開されていません。なら、神奈川県とも言わないで欲しいです。首都圏で3人の感染者でいいじゃないですか。こうやって変に伏せると必ずデマ情報が出ます。
どちらにしろ、政府なり関係機関なりが正しい情報をちゃんと伝えないと、こういう混乱が発生します。この調子では大災害や、より深刻な伝染病が発生した際に思いやられます。
こんなことを書いているうちにも新情報が出てきます。タクシー運転手が参加した屋形船での宴会の出席者を検査したところ、タクシー運転手と屋形船従業員の感染を確認。屋形船従業員は中国からの観光客と接したとのことらしい。その宴会は1/18なので、その時点ですでに国内に入っていたということですね。これまでに国内で検査した人の人数なんてたかが知れているので、今後検査すればするほど感染者が出てくる可能性が高そうです。検査体制が整わないので仕方ないですが、もっと早く検査体制が確立できていればよかったのですが。

和歌山の事例

和歌山県知事が、最初に見つかった医師が休みに入った後に入院した男性が感染したことから、院内感染はないと発言したとか。報道の通りだとするとあまりに短絡的な考えで呆れてしまいました(と言うか、記者は突っ込まなかったのでしょうか)。
はっきり言うと、2人の感染者同士に直接接触があったかどうかは重要ではありません。今も見つかっていない感染者を介して感染した可能性があり、その現場となったのが病院かもしれないというのが重要で、住民はそこをはっきりしてほしいわけです。

配慮は大事だけど

いろんなことに配慮することは大事ですが、配慮しすぎで必要な情報が伝わらなかったり、誤解やデマが広がったりしたら意味がありません。
私も先月末から風邪気味ですが、社内の知人から(もちろん本気ではなくて冗談だと思いますが)横浜を通過するけど大丈夫なの?と言われました。横浜と言っても横浜駅を通過するだけなので、クルーズ船とはまったく絡みはないのですが、それでもこういうことを言われてしまうのです。配慮を求めるくせに、某野党議員が「咳が止まらないが新型コロナではない」とか受狙い発言をするわけです。なにか色々おかしく感じる今日この頃です。

拙い記事でございますが、サポートしてもよいよという方はよろしくお願いします。著者のやる気アップにつながります。