見出し画像

副業はOK?NG?

コロナのおかげで副業OKになる企業が増えているとかいう話がありますが、実際どうなんでしょうね?この前までいた会社は副業NGでしたが、世の中の実態はわからないものです。リモート呑みとかも実際に調べてみると言われる程参加した人は居ないとか。副業OKの話も似たようなもの?
まあでも、副業ができるかできないか考える前に、まずは身の振り方を考えるべきかと。

副業解禁の流れは2018年から

実は、働き方改革の流れから、2018年に政府は副業、兼業を推進し始めたそうです。リモートワークが語られ始めたのも、東京オリンピックを控えたこの頃だったでしょうか。オリンピック開催期間中はリモートワーク推進ということで、2018年や2019年の夏に一部大企業で試行がされたりもしていました。

しかし、当時はあまり真面目には受け止められず、2020年4月に緊急事態宣言が出た頃から、リモートワークが本格化し始めました。それと関連するわけではないですが、企業側も仕事が減って副業、兼業の解禁が語られ始めました。

2018年の調査では、副業禁止を社内規程等で定めている企業が7割ちょっとで、OKなのは3割に満たなかったそうです。今後についても、検討中や検討したいという企業が2割に満たず、6割の企業が検討するつもりがないと覚めた状況でした。

2020年、本当に変化は起きているのか?

ネットで調べた程度なのであまり当てにはならないのですが、コロナ禍で副業を解禁する企業が増えている、という大雑把な話は見かけるものの、実際にアンケート等してデータが出ている記事を見つけることはできませんでした。

以下は推測となりますが、おそらく、もう明らかに仕事が減って人が余っている上に、今後も回復が見込めない、というところでもなければ、なかなか副業解禁には踏み切れないと思います。

もちろん、福利厚生の一環?として、副業自由を謳う企業が、特にIT系を中心に増える可能性はありますし、そういう業種では実際に増えているのではないかとは思います。ちゃんとしたジョブ型に移行している企業にとっては、割り振っただけの成果を上げてくれれば他の時間に何してようが問題ないですし、それで経験を積んでくれたりすれば願ったり叶ったりです。

でも、正直普通の日本企業でそんな割り切れてるところが多いとは思えません。企業は中々従業員の基本給をあげたりしませんし、人を増やしたりもしません。それは、一度給料を上げたり、人を増やしたりすると、おいそれとは下げたり、減らしたりできないからです。なので、派遣とか使うし、給料を上げても一時金とか、臨時手当で済ませようとします。

副業についても同様で、今は仕事が足りなくて副業を許すとして、業績が戻ればフルタイムで働いてもらわないと困ります。元々、今の日本企業は最低限の人員でなんとか回せる程度に正社員を抑えているので、仕事量が戻ったら明らかに人手不足というか工数不足になりますから。

一部企業が異業種に出向を出しているのも、そういうことです。

副業するかどうかの前に、自分のキャリアをどうするか考えよう

最近、WordPressとか調べていましたが、その手のサイトを見ていると、副業の話も出てきて、今がチャンスみたいなサイトをよく見かけます。流石に、副業やってもバレなきゃ平気見たいなことを書くとこはあまりないようですが、それなら副業OKの所に転職しましょう、といった記載があってずっこけました。そういう考えの人が多いのか、単なるコピペなのか、結構あちこちで見かけたりします。

いやいや、それは本末転倒でしょう、とアーリーリタイアした自分が言うのもなんですが。まあ、自分がどう動くべきかはそれぞれ個人の立場、環境で様々なので一概には言えませんが、副業云々を考える前に、自分のキャリアをどうしていくか考えていくべきでしょう。

自分がこの前までいた会社は言葉は悪いですが、どんな馬鹿でも間抜けでも余程の問題というか不祥事でも起こさなければそれなりの給料はもらえる会社です。正直、一部の優秀なパートナー会社の人の方が余程優秀ですが、おそらく、彼らは元同僚達の半分も給料もらってない人もいたかと思います。もちろん、給料の額を聞くわけにはいかないので想像ですが、発注している単価を考えれば、大雑把な計算はできます。

それがいつまで続くかわかりませんが、給料をもらえているうちはそこにしがみつくと言う選択肢も大いにありかと思います。もっとも、状況はどんどん悪化していますから、おそらく、底辺層から少しづつ切られていくかと思います。なので、その期間をモラトリアムとして次への目標を立てて動ける人は、いつどう動くかというだけの話なので、副業がOKかNGかなんてことは些細な問題です。

無刀とて、必ずしも人の刀をとらずして敵わぬという儀にあらず。また刀を取りて見せて、これを名誉にせんにてもなし。
わが刀なき時、人に斬られじとの無刀なり。
ーー柳生宗矩・兵法家伝書


拙い記事でございますが、サポートしてもよいよという方はよろしくお願いします。著者のやる気アップにつながります。