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【予告】卒業演奏会に出演します

大学に入学して4年が経ちました。

最初はレッスンもオンラインだったり、2年間zoomで受けた授業もあったり、ちゃんと通い出したのは最近な気がしていますが、オンライン授業の良さも享受できたし、珍しい体験をしたと考えれば悪いことばかりでもないですね。

そんな4年間の集大成として卒業演奏会に出演します。
オルガン科の同期の2人と、1人30分のプログラムを演奏します。
春の学内演奏会も同じスタイルの試験でしたが、色々な曲を組み合わせて30分のコンサートと言われたらそんなにハードルは高くないけれど、30分の作品を1曲弾くのってやっばり大変です。年末年始で追い込み練習の予定だったのがインフルによって全くできず、ひたすらに練習時間が欲しいばかり…

私が演奏するのはデュプレの《受難交響曲》です。

デュプレは私が今まで避けて通ってきた作曲家でした。
デュプレの作品は手鍵盤に5オクターブを要する(大抵のオルガン作品は4オクターブ半で足りる)ことや、第2鍵盤にエクスプレッションペダル(楽器内のシャッターの開閉をして強弱変化をする。大抵のオルガン作品は第3鍵盤のみに必要とする)を要するなど、デュプレは楽器を選ぶ作曲家だからです。
しかし、色々とありましてこの作品を他の場所でも弾かなければいけないことになりましたので、今回卒業演奏会に選曲しました。

弾いてみると意外と和声が好みで、全体にストーリーがあるので、要求されている音楽がわかりやすいという印象を持ちました。

簡単にいうとキリストの生涯を4つの楽章で表現していて、とても絵画的な音楽なのですが、逆に感覚的にわかりやすい音楽をそのようにストレートに表現するのがすごく難しいことに気がつきました。普段よく弾く曲は、音楽の性格を音楽として伝えればいいけれど、音楽の性格から音楽の外のものを想起させる必要がある。必要があるというと語弊があるけれど、そういったものを想起する余地がない音楽をした途端にとても冷めた印象や、違和感を与えてしまう(と思っています)。

普通に弾くだけでも難しいけど、毎日色々な弾き方を試しながら格闘しています。

そんなデュプレの《受難交響曲》をお聴きいただけるのは
2024年1月17日(水)11:00
東京藝術大学奏楽堂
です。

パイプの形がモチーフのフライヤー


大谷内くんのアランの《3つの舞曲》のあと、2番目に演奏します。
私の後には平野さんがリストの《コラール「アド・ノス、アド・サルタレム・ウンダム」による幻想曲とフーガ》を演奏します。

事前予約等はございませんので、当日そのままお越しください。

ちなみに、午後は大学院修了の先輩方の修士学位審査演奏会があります。

卒演のフライヤーと並べるとシンメトリーになる激エモフライヤー

奏楽堂のオルガンがガチで演奏されるのをお聴きいただけるのは年に3回くらいしかないので、この機会にぜひお越しください!

ではまた!

塩澤真輝 Masaki Shiozawa
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