見出し画像

笙野頼子「GHQの支配は受けられません」

前回は笙野頼子がジョージ・ソロス陰謀論(ユダヤ陰謀論の一種)にハマってるのではないか?という記事を書いたわけですが


その笙野頼子が、こんどはこんな記事を書いてました。


やはり注目すべきはなんといってもここでしょう。

 しかし性同一性の定義はまだ循環論のままです。悪用できますね?ていうか、おそらく何を作っても運用でめちゃくちゃしてきますからね。

ていうか法律に勝手に横文字を入れてはいけません。ここは日本、独立国、たとえLGBT当事者であってもGHQの支配は受けられません。

https://femalelibjp.org/nf/?p=1084

まず、「法律に勝手に横文字を入れてはいけません。」という部分についてです。

言うまでもありませんが、新しくできた法律にはすでに横文字が大量に入っています。

例えばマイナンバー法を見てみましょう。

この法律において「個人情報ファイル」とは、個人情報保護法第六十条第二項に規定する個人情報ファイルであって行政機関等(個人情報保護法第二条第十一項に規定する行政機関等をいう。以下この項及び第五章第二節において同じ。)が保有するもの又は個人情報保護法第十六条第一項に規定する個人情報データベース等であって行政機関等以外の者が保有するものをいう。

https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=425AC0000000027

この法律において「個人番号カード」とは、氏名、住所、生年月日、性別、個人番号その他政令で定める事項が記載され、本人の写真が表示され、かつ、これらの事項その他主務省令で定める事項(以下「カード記録事項」という。)が電磁的方法(電子的方法、磁気的方法その他の人の知覚によって認識することができない方法をいう。第十八条において同じ。)により記録されたカードであって、この法律又はこの法律に基づく命令で定めるところによりカード記録事項を閲覧し、又は改変する権限を有する者以外の者による閲覧又は改変を防止するために必要なものとして主務省令で定める措置が講じられたものをいう。

https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=425AC0000000027

情報提供ネットワークシステムその他これに準ずる情報システムを利用して迅速かつ安全に情報の授受を行い、情報を共有することによって、社会保障制度、税制その他の行政分野における給付と負担の適切な関係の維持に資すること。

https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=425AC0000000027

これらは独立国、日本の法律に書き込まれているわけですが、笙野頼子さんには無断で作った法律でしょうか。
笙野頼子さんの許可がなければこれらの法律は作れなかったのでしょうか。

そして、その横文字問題よりさらに問題なのが

たとえLGBT当事者であってもGHQの支配は受けられません。

https://femalelibjp.org/nf/?p=1084

の部分です。
GHQとは第二次世界大戦終了後に日本を占領した連合国の機関の名前だと考えられますが

そのGHQは1952年、2023年の現在から70年以上もまえに廃止になっている機関です。

なぜ、2023年の今になってGHQが出てくるんでしょうか。


横文字が入っていることについて海外の影響があると主張するのはまあ分からなくもないでしょう。しかし、なぜ70年以上前に廃止になったGHQが出てくるのでしょうか。そこはたんに「欧米の支配」ではだめだったんでしょうか。

GHQは「法律に横文字が入っていること」やLGBT法の話となにか関係があるでしょうか。


なぜ笙野頼子がここでGHQというワードを出しているのか、その理由ははっきりと断言することはできませんが、私には大いに心当たりがあります。

それは、月刊WiLLやHanadaなどの極右雑誌で愛好されているウォーギルトインフォメーションプログラム陰謀論です。

それはGHQが戦後の日本人を洗脳教育してその洗脳教育が2023年現在まで続いているとするものですが、当然ながらそんな昔にLGBTとか同性婚とかいうワードがあるはずもなく、無関係なものを何でもかんでもGHQと結びつけるのは典型的な陰謀論としか言いようがないでしょう。

極右コミュニティのなかではとにかく「GHQの陰謀」とか言ってればなんの根拠もなく「そうだそうだ」と共感を得られるわけですが、一般人にしてみれば、そのような人たちこそがカルトだとしか思えません。

いま笙野頼子を持ち上げている皆様、笙野頼子がなぜここでGHQを出しているのか、説明できますか?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?