日本の高齢化率の高さと2040年問題
日本の高齢化率は上がり続けています。令和2年10月の時点で、日本の総人口は1億2,617万人で、そのうち65歳以上の人口は3,589万人となり、高齢化率は28.4パーセントに達しています。令和2年の時点でも日本人の4人に1人は65歳ですが、2040年にかけて高齢化率が上がっていくことが予想されています。社会の中で高齢化が進むといろいろな問題が出てきます。このことは、高齢化率がピークになる年にちなんで、2040年問題と言われています。
社会の中で高齢者が占める割合が高くなると、1人の高齢者を支える現役世代の数が少なくなります。2040年には、日本の人口は1億1,000万人ほどに減少し、現役世代1.5人が高齢者1人を支えるようになると予測されています。そのため、現役世代の健康保険料や厚生年金保険料の負担が増すとともに、公的サービスの質が落ちたり、支給される年金額が減るなどの懸念があります。
2040年問題を克服する、または軽減するためには、現役世代を増やすことがカギとなります。生まれてくる子供を増やすというよりも、生涯現役で働くことができる社会の実現が大切です。また、高齢者を支える新たな仕組みとして、人工知能やロボット技術の活用が進んでいくことでしょう。さらに、高齢者が自分の健康寿命を延ばすよう努力することも必要です。要介護認定を受ける高齢者が減り、自立して生活できるようになるからです。加えて、地域の実情に合わせた医療や介護の形を模索していくことも大事です。これから迎える高齢化社会に向けて、参考サイトを熟読しながら2040年問題について考えてみませんか。