武器商人秘書オリガのノートブック#10: 「戦闘機の世代とは?」 <ー あちこちでよく出てくるけど、どういう意味

今回は「戦闘機の世代とは?」について書きます。


戦闘機の世代は、一般的に技術的な進歩や能力向上を反映するために使用される用語です。

主要な戦闘機世代とは、こんな感じです。

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第一世代戦闘機(1950年代〜1960年代): 初期のジェットエンジンを搭載した戦闘機が登場しました。主に空対空戦闘を目的としており、機体は比較的単純な構造で、レーダーやミサイルなどの先進的な技術は使用されていませんでした。

代表的な機種:F-86セイバー、MiG-15

第二世代戦闘機(1960年代〜1970年代): レーダーやミサイルなどの新たな技術が導入され、機体の性能が向上しました。航続距離や速度、兵装の運用能力などが向上し、戦術的な柔軟性が増しました。

代表的な機種:F-104スターファイター、MiG-21

第三世代戦闘機(1970年代〜1980年代): さらなる性能向上が図られ、航空機の操縦性、電子機器、レーダー、ミサイルシステムなどが進化しました。初のステルス技術が導入された機体も登場しました。

代表的な機種:F-4ファントムII、MiG-23

第四世代戦闘機(1980年代〜2000年代): 高性能なエンジン、レーダーシステム、ミサイル、電子戦装置などが開発され、多目的運用が可能な機体が登場しました。さらにステルス技術が進化し、戦闘機の機体形状が大きく変化しました。

代表的な機種:F-15イーグル、F-16ファイティングファルコン、Su-27

第五世代戦闘機(2000年代〜現在): 先進的なステルス技術を備えた機体が開発され、センサー、通信、ネットワーキング能力が向上しました。また、人工知能(AI)の活用や無人化技術の導入も進んでいます。情報収集・処理能力の向上や運動性能の高さが特徴です。

代表的な機種:F-22ラプター、F-35ライトニングII、Su-57

第六世代戦闘機(現在〜将来): 第六世代戦闘機はまだ開発中であり、具体的な特徴や概念が確定していません。しかし、より高度なステルス技術、超音速巡航能力、高度なセンサー・通信・AIシステム、遠隔操作や自律飛行などが予想されています。将来の戦闘機技術の進化が期待されています。

ただし、世代の区分は一般的な枠組みであり、戦闘機の開発や能力は厳密にはこの区分に合致しないこともあります。また、各国や機種によっても異なる特徴や性能が存在します。

トップガン マーベリックに出てくるF-14は1970年代に開発され、1974年に就役なのですが、可変後退翼や長距離空対空ミサイルAIM-54 フェニックスを発射する機能があり、第4世代ジェット戦闘機に特徴的な技術を備えているため、一般的には第4世代ジェット戦闘機と分類されています。

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