武器兵器調達課#25: 「サルマート」

今回は「サルマート」について見て行きましょう。

「サルマート(NATOコードネーム:RS-28)」: ロシアが開発した大陸間弾道ミサイル(ICBM)です。2022年4月20日に初発射に成功し、2022年12月27日に実戦配備されました。

サルマートは、全長20メートル、直径2メートル、重量200トンという、史上最大級のICBMです。射程は1万8000キロメートル以上で、10以上の核弾頭を搭載可能です。また、低軌道を飛行する衛星を経由して目的地に到達する「デュアル・コア」と呼ばれる飛行方式を採用しており、迎撃を困難にしています。

サルマートの実戦配備は、ロシアの核戦力の近代化を象徴する出来事です。ロシアは、ウクライナ侵攻をめぐる対立を背景に、核戦力の強化を進めています。サルマートの実戦配備は、米国やNATO諸国を牽制する狙いがあると考えられます。

サルマートの主な特徴は、以下の通りです。

  • 全長20メートル、直径2メートル、重量200トンという、史上最大級のICBM

  • 射程は1万8000キロメートル以上

  • 10以上の核弾頭を搭載可能

  • 低軌道を飛行する衛星を経由して目的地に到達する「デュアル・コア」と呼ばれる飛行方式を採用

サルマートの配備は、核戦争のリスクを高めるとして、国際社会から懸念の声が上がっています。

参考: サルマート(Sarmat)は、ロシア語で「サルマート人」という意味です。サルマート人は、紀元前2世紀から紀元後4世紀頃に、ヨーロッパ東部に住んでいた遊牧民族です。

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