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経験者・初心者トーク①

早混には「歌うことが好き」という想いを持った人たちが集まっていますが、中学や高校の頃から合唱をやっているような経験者もいれば、大学から合唱を始めた人もいます。今いる団員は、合唱経験者が6割、初心者だった人が4割です。今回は、合唱経験者2人と大学から合唱を始めた2人で新入生の頃のことを振り返ってzoomで話してみました!
〈参加者〉
18アルト 文学部 池田茉由子
18ベース 国際教養学部 小林良太朗
18ソプラノ 文化構想学部 椎根萌香
18ベース スポーツ科学部 志摩洋太
(※18とは2018年度入団の3年生のこと)

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なんで大学から合唱を始めようと思った?


池田:大学から合唱を始めた2人に聞きたいんだけど…。じゃあしーちゃん(※1)。
椎根:私は、元々ピアノはやっていたから音楽には親しみがあったんだよね。中3の時のクラスがわりと校内の合唱コンクールに積極的で、楽しかった思い出があって。だから、大学で「合唱をやりたい!」って思ってる人だけが集まるとどうなるんだろう、ということに興味を持ったんだ。
池田:ほ~なるほど。
椎根:だから、ちゃんと合唱をやっているところに入ろうと思ってた。中学高校で部活に入っていたから、もし厳しめでも全然大丈夫だなって。とりあえず、しっかりしたところを探してたんだ。新歓期間中にたくさんもらったビラをチェックして、その中から早混を見つけたんだよね。
志摩:俺は合唱に固執していたわけではなかったな。歌うのが好きだから、歌えるサークルを探してた。でも、アカペラとかミュージカルは個人の力量がそれなりに必要なイメージがあって、一方で合唱は「みんなで補いながら一緒に歌う」ってイメージが強かったから、音楽初心者としては合唱の方が始めやすかった。数ある合唱団の中から早混を選んだ理由は、早混しか練習行ったことなくてそもそも選択肢がなかった(笑)
池田:どの新歓イベントに行った?
志摩:イベント?多分、何も行ってないよ。たしか、サークル探しが面倒で4月は家でゴロゴロしていて、そろそろ動かないといけないなと思って5月ぐらいに新練(※2)にひょっこり顔出したのが最初だっけな。
小林:たしかに来るのめっちゃ遅かった気がする。
志摩:マイルストーンを見て一番規模が大きいところを選んだはずなのに、練習行ったらテナーは翔ちゃん(※3)しかいなくてさ。だいぶ焦ったよ(笑)

(※1)18ソプラノの椎根萌香の愛称。
(※2)新入生練習の略。早混では、まずは新入生演奏会に向けて新入生と新入生担当だけで週3回練習を行う。
(※3)18テノールの大野翔太郎。今年度の新入生指揮者。

新入生練習に参加してみてどう感じた?


小林:高校で合唱部だったんだけど、その延長でやっていけると感じたかな。年上の人と話すのがわりと苦手だから、いきなり上級生と混ざって歌うんじゃなくて、同期と歌を作り上げていくという環境で、肩の力が抜けて非常にやりやすかった。
池田:新練はもちろんすごく楽しかったけど、上級生と歌う機会があんまりないことにびっくりしたな。新入生演奏会までは別で練習するってことをちゃんとは把握してなかったんだよね~。今年は、積極的に新入生練習に上級生を呼びたいと思ってる。
小林:たしかに、先輩方が六連定演(※4)やジョイント(※5)に向けて取り組んでいるのを聞いて、上級生と一緒にそっちでも頑張ってみたいという気持ちはあった。
池田:経験者の方が、何年か合唱経験を積み重ねてる上級生と一緒に歌ってみたいという気持ちが出てくるかもね。しーちゃんは?
椎根:自分は余裕がなくていっぱいいっぱいだったから、同級生だけの練習で良かったかな。もしいきなり上級生と混ざったら、初心者だから気後れして「足手まといじゃん!」ってなってたと思う(笑) あと、早稲田の友達が欲しかったから、オール早稲田の早混で同級生と仲良くなれるのは魅力的だったな。早稲田の同級生の友達ができて、かつ気後れしないという点で、新練の環境は良かったと思ってる。
志摩:なんか、俺は正しい発声というか、正解がわからなかった。歌うのは好きだけど合唱なんてまずやったことないからさ。みんなが合唱特有の声の出し方をしてて、「それってどう出すねん!」みたいな(笑)しかも新練にあんまり行けてないと、それを質問する機会もないわけで。だから、歌いに行ってるというより、友達作り、仲良くなりに行ってるみたいな感覚よ。
小林:志摩って、新演で全曲歌ってたよね?
志摩:うん、全部歌ったよ一応。実はね、雰囲気さえ分かれば、隣の人が出した音に瞬時に合わせられるんだ。
池田:まじか!(笑)
椎根:そっちの方が難しくない?
志摩:これ、結構ぐちこ(※6)に称賛されるんだよ、「お前すげーな」って。だからね、練習行けなくてもイケちゃうんだ。
一同:(笑)
志摩:そうそう、俺の中で合唱って言ったら学校の合唱コンクールのイメージだったからさ。外国語曲やるんや、ガチだ~って。
池田:じゃあ外国語曲を歌うこと、結構驚きだった?
志摩:驚き桃の木だよ!外国語曲、何歌ったっけ?
小林:新演でやったのは「If Ye Love Me」(※7)だね。
池田:しーちゃんは早混で外国語曲歌うの、知ってた?
椎根:ビラに書いてはあったけど、外国語って言っても英語とかだと思ってたかも。ドイツ語?!ラテン語?!えーっ?!みたいなのはあった(笑)
池田:それは私もあったかな~。高校の時はそんなに外国語曲やってなかったから。あっ、こんなにちゃんとドイツ語?!みたいなね(笑)

(※4)5月上旬に行われる六連定期演奏会。東京六大学合唱連盟に所属する6つの大学合唱団の合同演奏会。
(※5)同志社大学の混声合唱団C.C.D.とのジョイントコンサート。
(※6)18ベースの山口晃一。今年度の合宿担当渉外。
(※7)Thomas Tallis作曲の「If Ye Love Me」。

新入生練習や新入生演奏会の曲目についてどう感じた?


椎根:当時は難しいと思ってた。でも、色々なステージに乗って、今振り返ると「あっ!そういえば新演の曲の方が簡単だったかもしれない!」って。学校の合唱祭でしか歌ったことがないレベルの私からすると、ちょい難しいなって思うことはあった。
池田:えっでも実際のところ、うちらのHerzen(※8)は智也さん(※9)がわりと難しい曲を結構載せてるじゃん?(笑)
小林:「かどで」(※10)とかね(笑)
池田:新演で「かどで」やったのも、まぁ経験者としては楽しかったけど…。
椎根:いや私も楽しかったよ~。
池田:でもどう考えても新演でやる曲ではないよね(笑)
椎根:今思うとね(笑)ってか、そっか、その当時からおかしいと思ってた?
小林:うんうん。合唱を知ってる人からすると、「かどで」って一般の合唱団の人、それも年配の方々が何年もかけて歌うような曲っていうイメージなんだよね。だからびっくりした。
池田:でも、あつし(※11)に聞いたら、「難しいかな?とも思ったけど、合唱ってそういうもんだと思った。」って。
椎根:そう、多分経験者は難易度1から10あって、「かどで」はどのぐらいだろう?みたいに考えるんだろうけど、私たち初心者は、簡単、普通、難しい、終わり!みたいな。だから「かどで」のヤバさはわかってなかったな~。

(※8)校歌や応援歌、早混の愛唱歌、新入生練習で扱う曲の楽譜を25曲程度まとめた冊子。
(※9)16テノールの田中智也さん。18年度新入生指揮者。
(※10)三善晃作曲、高田敏子作詞の「かどで」。
(※11)18ベースの井上敦詞。今年度内政(新入生担当)。大学から合唱を始めた。

新入生演奏会で歌った曲で印象に残ってるのは?


椎根:「孤独の薔薇」(※12)はピアノが好きだから、好き!
小林:あぁ~鶴田(※13)が指揮振ったやつね。
池田:志摩くんは新演でやった曲で一番印象に残ってるのは何?
志摩:新演って何やったっけ?「わがじょ」(※14)ってやった?
小林:お前それはあれだよ!
池田:私が指揮振った曲だよ!!
一同:(笑)
志摩:わがじょ…なんか知らんけど、最近ずっと「どこかで歌った曲だなぁ」って思ってた。
池田:新演だよ!(笑)

(※12)西村朗作曲、大手拓次作詞の「孤独の薔薇」。
(※13)18ベースの鶴田賢一郎。今年度前期学生指揮者。
(※14)千原英喜作曲、草野心平作詞の「わが抒情詩」。

新入生演奏会で指揮を振ろうと思ったのはなぜ?


池田:新入生演奏会の中で、新入生が指揮を振るステージがあったじゃない?ばこはなんで指揮を振ろうと思ったの?
小林:高校でも一応やってたからね。それを大学ではもうちょっと極めようと思って早混に入ったから、その延長線上かな。池田は?
池田:私はね、入学直後にゆっこ先輩(※15)とご飯に行って、「早混ってどんな感じですか?」って色々聞いた時に、「新入生演奏会には新入生が指揮を振るステージがあって、私は去年指揮を振ったよ~自分がやりたい曲があるならそれが実現できるよ」って話を聞いて。
小林:うんうん。
池田:「経験者は指揮とか引っ張っていく側として活躍する場があって楽しめる」って聞いて、「なるほど、指揮もいいかな」って。
小林:早混って、湘南高校の繋がり強いよね!
池田:そうそう。実は、ゆっこ先輩、私、かんな(※16)って3代連続で新入生演奏会で指揮振ってるのよ。次の代ももしかしたら指揮振るのかな~とか思ったりして、勝手にワクワクしてる(笑)
小林:そもそも池田が早混に入ったのって、やっぱり湘南の繋がりが大きいの?
池田:実は大学では新しいことしたいなって思ってて、どちらかというとアカペラとかミュージカルのサークルを見に行ってたの。でもゆっこ先輩が早混に入ってるのは知ってたから、「まぁ1回見に行っとくかな」みたいな(笑)
椎根:義理か?(笑)
池田:いやいやいや(笑)で、早混に行ってみて先輩たちと喋ったら、すごく居心地が良くて「あぁ私の居場所はこっちだな」ってなったんだよね~。

(※15)17アルトの加藤佑季子さん。19年度学生指揮者。池田の高校時代の部活の先輩。
(※16)19アルトの住吉栞奈。池田の高校時代の部活の後輩。19の新入生演奏会で「夜明けから日暮れまで」の指揮を振った。

新入生演奏会で指揮を振ってみてどうだった?


池田:ばこは実際に「青春譜」(※17)の指揮をした感想は?
小林:自分が歌いたかったなっていうのが一番…。
池田:あ~、指揮者は歌えないからね。
小林:そう。やってて一番みんなが羨ましいなって思う瞬間だな。もちろん、歌う労力を使わずに歌声を聴ける特等席ではあるけどね。でもあれだけ良い演奏ができたから、「やっぱり自分も声出してそこにいたかったな」っていう思いは出てくる。
池田:しーちゃんは「青春譜」どうだった?
椎根:大変だった!(笑)難しさでは「かどで」と「青春譜」が二つの壁だったかな。でも楽しかったよ。
池田:志摩くんは?
志摩:「青春譜」?あんまり記憶にないんだよねぇ。
小林:マジか!(笑)
椎根:志摩くん何も覚えてないじゃん…。
志摩:源ちゃん(※18)が伴奏やってたことくらい。超コワモテな人がめっちゃピアノ弾いてて。
小林:あれは面白かったよね(笑)智也さんに「伴奏者はこっちで用意してる」って言われてて。で、突然「今日来るから!」って言われて、来たのが源太さんで「ええ~?!」って。
志摩:アベンジャーズのラスボスみたいでさ~。
一同:爆笑
志摩:ちょっと待って、今「青春譜」がどういう曲だったか思い出さないと…。
小林:そんなに忘れてるのか(笑)
志摩:見て、これ新演のタイムスケジュール。これ見て一生懸命思い出してるんだけどね。
小林:それ見て思い出してんの?!
池田:無理がある(笑)じゃあ「わがじょ」は?
志摩:「わがじょ」は曲調が好きだったな。音楽初心者あるある「歌詞の意味をあまり理解せずとりあえず歌う」。曲調いいな~って歌ってて、後で歌詞解釈が始まって、「えっこんな歌だったの?」みたいな。
小林:「わがじょ」の指揮振ってみてどうだった?
池田:楽しかったよ。でも、それぞれの指揮者が前で練習できるのって、限られた時間だったじゃん?演奏会が近づくとメンバーが固定されてくるけど、全員揃わないこともある中でクオリティを上げていくのはなかなか難しかったな。ソプラノが全然いない日があって、私が指揮振りながら歌ったことあるし(笑)
椎根:あったあった!
小林:「青春譜」でもそれと同じことがあった(笑)
椎根:新練あるある「全員揃わない」。
池田:(笑)でも本番は本当に楽しかった!全員の表情が見られのってやっぱり指揮者の特権だよね。
小林:たしかに。前に立ってみんなの表情を見てると、「あ、ここキツいんだな」とかもすぐ分かっちゃう。そういう意味でも面白い。
池田:「わがじょ」って歌詞とか曲調が穏やかだから、みんないい顔して歌ってくれるんだよね。それを前で見られたのはすごい幸せだった。
椎根:指揮者のまゆこ(※19)がニコニコしてたからニコニコしちゃった! 

(※17)信長貴富作曲、五木寛之作詞の「青春譜」。
(※18)16テノールの小金井源太さん。18の新入生演奏会では「青春譜」の他にも数曲の伴奏者を務めた。
(※19)18アルトの池田茉由子。18の新入生演奏会で「わが抒情詩」の指揮者を務めた。今年度の内政(新入生担当)。

→経験者・初心者トーク②へ続く!お楽しみに(*'▽')

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