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橋めぐり&下町散策【11】新豊橋・豊島橋・小台橋 / 豊島・小台・尾久

コース:豊島~小台~尾久~町屋(2011年9月11日)

新豊橋

今日は隅田川にかかる橋のうち、新豊橋、豊島橋、小台橋を巡る。
この3つの橋を渡ると隅田川の橋全部を徒歩で渡ったことになる、と思いながらスタートした(実はもう1つ渡っていない橋があったことを後で発見したのだが…)。

地下鉄南北線の王子神谷駅から歩き始める。
久しぶりの本格的ウォーキングとあり、何となくウキウキだ。

先ずは地下鉄の出口から少し行ったところにある「神谷橋更新通り商店街」を歩く。
殆どのお店が閉まっているようだが、日曜日だからだろうか。
営業している数少ない店舗のうち飲食店があった。地元の食堂もいいなあ、とよっぽど入ろうかと思ったが、まだ時間が早いのでやめる(しかし、この後ほとんどの飲食店が閉まっていたので、ここで食べておくべきだったと後になって悔やんだ)。
 
商店街を抜け、そのまま住宅街の細い通りを東に向かって進む。
少し風が感じられるようになったと思ったら、もう隅田川だった。
水際に出て、新豊橋を遠目に見る。

流線的なアーチが特徴的な新豊橋は、斬新なデザインでありながら 周囲の景観とよく調和していて清々しい。

美しいフォルムの新豊橋

橋の下をくぐり、釣りのオジサン2人を横目に広い隅田川テラスを高層マンションの影を踏みながら歩いた。
今日の隅田川は動きがなく、穏やかだ。 
しばらくするとマンションがなくなり、日差しの直撃を受けるようになった。広々とした青い空に白い雲が奇妙な形を描いている。

のどかな道のりを300mほど行くと、次に渡る豊島橋が見えてきた。 
そこでハタと気づく。新豊橋を渡っていないではないか。なんということだ。
いま来た道をとぼとぼと引き返し、新豊橋を渡った。

豊島橋

新豊橋を無事渡り終え、隅田川の北側のテラスを下流に向かって歩く。
川が緩やかなカーブを描く辺りでテラスが行き止まりになってしまったので、階段を上って車道に出た。
 
消防署の横を通ってしばらく行くと、左手の少し上にも道路が並行して走っているのが見えた。そこからは荒川が見えそうなので、土手をよじのぼって上の道に移る。(下の道は少し先で工事中になったので、移って正解だった。)
 
左手に荒川、右手に隅田川が見える道路沿いを進む。
荒川の河川敷にはお化け柳が群れをなして立っていた。
遠くに見える高速道路の長い高架橋以外は建物が殆どないので視野がかなり開けている。もちろんその分日陰も無い。

隅田川が見えなくなったと思ったら小さな公園が現れた。
そこを隅田川に向かって通り抜けると、期待していたとおり再び隅田川テラスに出会えた。
大きくカーブする隅田川を見ながら豊島橋に向かって快適なテラスを歩く。
 
豊島橋はシンプルなかまぼこ型のアーチ橋だ。

シンプルアーチの豊島橋

橋を渡った先はすでに散策済みなので、Uターンをしてもう一度橋を渡り、元の地点に戻る。

小台橋

小台橋を目指して低層ビルの多い殺風景な通りを進む。
もう3時過ぎなので何処かで昼食にしたいところだが、工場と住宅ばかりで飲食店がいっこうに現れない。しょうがないので通りがかったコンビニでアイスバーを買って凌いだ。

しばらくすると細い石畳の通りが左側に現れたので、そこを歩くことにする。
昔は商店街だったのだろうか。今は殆ど住宅で、点々と店舗があるだけだ。石畳がなくなって普通のアスファルトに戻った辺りで、隅田川への階段が前方に見えた。小台橋までは後ちょっとだ。

小台橋はライムグリーンのアーチが色鮮やかで、目を楽しませてくれる。
隅田川を眺めながらゆっくりと渡った。

橋のふもとから川沿いに降りて、橋全体の写真を撮れるスポットを探す。
ここは隅田川テラスがなく、背より高いコンクリートの塀がずっと続いている。
なんとか撮れるところはないかと歩いていたら、荒川遊園の前まで来てしまった。ここまで来てようやく隅田川テラスが整備されていて、橋の写真を無事撮ることができた。

ライムグリーンの小台橋

テラスの一部では荒川遊園のキッズショーが始まるところで、大勢の親子連れが集まっていた。そこの横を大きく回り込んで「都電荒川線」が走っている広い通りに出る。

荒川線沿い

飲食店を探しながら都電の線路沿いをテクテク歩く。
やがてレトロな商店街「はっぴいもーる熊野前」が現れた(この沿線の商店街は概ねどれもレトロなのだが)。
衝動的に入ってみると、なんと手焼き煎餅店があった。思いがけない発見である。「むさしのあられ」の美味しそうなあられを3種類おみやげに買った。
 
商店街は南北に長く続いているが、途中から見覚えのある景色になってきた。そうだ、ここから先はすでに散策済みだったのだ。ということで引き返し、また荒川線沿いの道に出た。
ここからはひたすら町屋に向かって歩く。
 
途中で雨が降り出し、困ったなあと思っていたら白い壁と赤いドアのどことなくアメリカンな雰囲気のカフェがあった。
中に入ってみると、プレスリーの写真などがいっぱい飾ってあった。
4時半にしてようやく昼食にありつけた。

カフェ「ファントム」の窓辺

食べ終わってカフェを出ると雨は上がっていた。ここから町屋の駅まではそう遠くない。充実した1日を振り返りながら家路につく。

<振り返ってひとこと>(2022年夏)
下町をウォーキングしている時に、偶然手焼き煎餅のお店を発見することがありました。散策中に立ち寄ったところは全部で42店、そのうちサプライズで見つけたのが18店。上記の「むさしのあられ」の他、東中野の「はやしや」、新井薬師の「味好堂」、立石の「奥戸煎餅」など、どのお店も記憶に残っています。いまでも元気に営業されていることを願っています。

※お店の情報は訪問当時の情報なので、最新の営業情報等は変わっている可能性があります。


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