バイオ系修士の就活ライフハック~コネについて~
こんにちは。しろくまです。
19卒の就活が始まろうとしていますので(実際にはもう始まっていますが)、就活ライフハックについて書きます。
バイオ系の研究開発職というと高倍率なことで有名ですよね。
しかし今年は景気が良かったのか、私含め同期を見ていると地方駅弁でもどこかしらの企業から研究開発職で内定を貰えています。
なので19卒は今がチャンス!です。もし望むのであれば躊躇せずに研究開発職を受けまくりましょう!
私の就活記録は
年度:18卒
区分:院卒(修士)
専攻:基礎生物学
受けた業界:製薬(CRO含む)、食品
受けた業種:研究開発、CRA、MR
内定:4社
です。
●コネクションについて
初っ端から嫌な話ですが……。
研究開発職を受けるのであれば、コネがあるに越したことはありません。
就活というものを企業視点で考えると、「膨大な学生の中から自社で活躍してくれそうな一握りの内定者を選ぶ」という行事です。
しかし、応募してくる学生なんて皆それぞれ優秀そうで、だれを選べばいいかわかりません。
そんなときにコネクションがあるとその学生を選ぶ大きな理由になるのです。
面接の数十分間だけでは学生の人となりを理解しきることはできません。しかし、教授や社員からの紹介・推薦があれば「どういった性格か、ウチの社風になじめそうか、優秀かどうか、まともな人間かどうか」といった項目が保証されます。というわけで、特に採用人数の少ない研究開発職ではコネクションが重要になってきます。
実際に準大手製薬某社は応募の時点で「社員に知り合いはいるか」「どのような関係か(家族・研究室の先輩など)」といった設問がありました。また別の某社は「研究職採用はコネルートのみで、一般応募はしていない」、と説明会のときにハッキリ公言していました。製薬各社のどこがコネ採用限定かは、薬学部内のラボであれば先輩から後輩に受け継がれているので聞いてみましょう(薬学部以外から製薬メーカーを受けるのであればぜひ薬学部の友人を作りましょう)。
また、注意したいのがコネを使う=紹介してくれた人のメンツを使うということです。使う際はよく考えてから、軽率な言動はしないようにしましょう(教授の推薦状を提出したり、「第一志望です」と言ったにもかかわらず内定辞退するなど)。
さて、ここまで読んで「コネなんてねーよ!!」と思った方。
大丈夫。今からでも作れます。
1. 教授に頼む
もし教授と仲がいいのであれば「どうしても製薬メーカーに入りたいんです、どこかに紹介してもらえませんか?」などと相談してみましょう。
メーカーと共同研究先をしていない、べたっべたのベーシックサイエンスをやっているラボだったとしても、可能性はあります。なぜなら、あなたの教授は、教授という地位にまで上り詰めたということは、それなりの大学を卒業しているはず。ということは、大学時代の同期が今頃企業で偉くなっている可能性があるのです。
普段の行いがよければ何かしらの手立てをしてくれることでしょう。
ちなみに教授と書きましたが准教授でも助教でも誰でもいいです。使えるものは使いましょう。ただし、もし断られたら潔く諦めましょう。
2. 学会に行く
学会発表をしているとその学会に参加しているメーカー社員から声をかけられ宇ことがあるようです。是非是非アピールしておき、できれば名刺をもらっておきましょう。
3. 大学内で探す
行きたい企業に就職しているOBがいないか、教授や就職支援課に聞いてみましょう。大学によってはOB訪問リストを公開しています。また、今の時期であれば18卒内定者の先輩がまだ学内にいるので、話を聞きやすいと思います。
4. 母校で探す
大学→大学院で学校を変えた方は、母校の大学でも探してみましょう。学歴ロンダリングで格上の大学に移った場合でも、コネと学歴が相関するとは限りません。また、高校が進学校であれば高校から探すのもアリだと思います。
5. Webサービスを利用する
私は利用していないのですが、web上でOBを探せるサービスもあります。https://matome.naver.jp/odai/2135254940648148801
ただし、この場合1-4とは異なり赤の他人と接することになるため、信頼できる人物か十分に見極めた上で会うなど、セクハラには気をつけましょう。
●OB訪問について
運よくコネが見つかったらOB訪問に行きましょう。説明会や面接の中では聞きづらいことも聞けるでしょうし、何より勉強になります。私はA社のOB訪問で聞きかじった知識をもとに、B社のOB訪問で業界動向について質問したところ「よく勉強してるね~!」と褒めてもらったことがあります。
OB訪問といっても形式は様々で、会社によってはオフィスに呼んで下さり業務時間内に対応してもらうこともありましたし、業務時間外にお店でお食事をしながら、ということもありました。服装に関してはTPOに応じてリクルートスーツかオフィスカジュアルで伺っていました(就活での装いについてはまた別のnoteを書く予定です)。また、対応してくださったことに関して、私は「手土産+その日のうちにお礼のメール」をしていましたが、場合によっては書面で正式な御礼状を出してもよいと思います。OB訪問のお願い・お礼メールはググると死ぬほど例文が出てきますが、一応参考のために私が出していたものを下記に載せておきます。
OB訪問依頼メール
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【タイトル】OB訪問のお願い(大学名・名字)
【本文】
株式会社** *****部
*****様
(CC: **先生)
初めてメールをさせていただきます。
****先生にご紹介していただきました、
<大学名>の<名前>と申します。
お忙しい中大変恐縮なのですが、
ぜひ**様にOB訪問させていただきたく
メールをさせていただきました。
私の専攻は*******で、
これを活かして*****に関われる
研究職を志望して就職活動を行っております。
ぜひ**様と直接お話させていただき
貴社および業界への理解を深めたいと思っております。
<日程>以降で**様のご都合のいい日時をご指定いただけると幸いです。
お忙しい中、大変申し訳ありませんが、
何卒よろしくお願いいたします。
署名
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OB訪問お礼メール
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【タイトル】OB訪問の御礼(大学名・名字)
【本文】
株式会社** *****部
*****様
(CC: **先生)
****大学の****です。
本日はご多忙の中、貴重なお時間をいただきありがとうございました。
***様とお話させていただいたことで、疑問に思っていた
社員の雰囲気や部署同士の関係性がわかり、
貴社のことがより深く理解できました。
また、**様のキャリアのお話を通じて
会社に入ってからも勉強が必要なこと、
経験が強みとなって次のキャリアに活かせることがわかり、
将来社会人として生きていく上でも非常に参考になりました。
またご相談に伺う機会もあるかと思いますが、
その際はよろしくご指導お願いいたします。
本日は貴重なお時間を頂き、ありがとうございました。
署名
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最後に、OB訪問をしていると「ウチを第一志望にしてくれるならESは通過させてあげるよ」と言われることが多々あります。上記に書いたようにコネを使う場合は内定辞退は望ましくないので、紹介してくれた方のメンツをつぶさないように、慎重に返事をしましょう。
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