14歳夏。 はじめての彼氏。 その彼氏と妊娠を機に結婚しはや14年。 そのため夫以外の男を知らかった。 あの日までは。。 真面目な銀行員の夫のおかげで 悠々自適な専業主婦生活が送れている。 唯一の不満は愛情不足。 子供ができてから14年。 寝室も別で身体の触れ合いは一切なし。 魅力がないわけではない。 ジムとエステの甲斐もあり 42歳にしては綺麗な自負がある。 ただ家庭が壊れるのが怖く 一線を超える勇気はない。 地元の花火大会。 夫は出張で帰ってこない。 妙な胸騒ぎがす
「夏なんて無くなればいい」 大人になり夏休みがなくなった。 少年時代のように 夏を純粋に好きになれなくなった。 むしろ暑いだけで今は嫌いだ。 海。花火。キャンプ。 今年も結局何もしていない。 1人寂しく汗を流し働くだけの夏。 早く涼しくなってほしい。 今日も仕事前にぼーっと ベランダから地元の景色を眺める。 この時間が割と好きだ。 本当はイかしてタバコでも吸いたいが 煙が身体に合わない。 代わりに手には缶コーヒー。 視界の端に映るトンボが 秋の始まりを告げる。 よかっ