実験的蕎麦弁当(温) 2023.1.16-
拙宅にお運びいただいている紳士・淑女の皆さまはご存知でしょうが、昨年夏に『蕎麦弁当』なるものを初めてこさえてみた。これが思ったよりかなりイケてる風情だったのだけれど、今回は冬季仕様つーか、要するに温蕎麦でお弁当をこさえてみることにした。
となれば鴨なんばん一択でありましょうや。
そんなわけで今週のお弁当は
・鴨なんばん蕎麦(ジルは鴨肉、長ねぎ、なす、にんじん、しめじ入り)
・水菜とパプリカの浅漬け
以上2品。我ながらシンプルの極みである。
肉のユートピア・ロピアで買ってきた冷凍鴨肉を常温に戻し、身から皮を切り離す。切り離した皮は適当な幅にカットしておく。長ねぎは5センチくらいの長さに、なすとにんじんはいちょう切りに。しめじは石突きを取ってほぐしておく。
厚手の鍋を火にかけ、熱くなったらまずは鴨肉の皮を投入。油は敷かなくても、焦がさないようにじっくり炒めてると鴨皮から驚くほど油が出てくるので、その油が充分に鍋に行き渡ったところで鴨皮をいったん引き上げる。続いて鴨肉を丸ごと投入し、両面それぞれ2分半くらい焼いたら引き上げ、アルミホイルに包んでしばしお休みいただく。
鍋はそのまま洗わずに長ねぎを投入し、ちょっとこんがり感のある焼き目がついたところで水をザバー。なすとにんじんとしめじもドサー。沸騰してきたらアクを念入りに取り、鴨皮・日本酒・白だし・めんつゆ・みりんを投入。あまり濃くせず、飲める程度に味つけを決めたら火を止めて、スライスした鴨肉を投げ入れて蓋して放置。数時間後に鴨肉だけ引き上げてタッパーに保存したら、これでジルの準備は完了。ここまでは昨日のうちに済ませておいた。
さて本日朝。ジルを再び煮立てて、浮いてきたアクを念入りに取りきったらスープジャーに詰める。ちょっと固めに茹でた蕎麦も、鴨肉と共に別容器へ。
相変わらず「こうじゃない」感ほとばしるタワランでありますが、今日は本当に昼休みが待ち遠しかったでーす!くしくも今日めっちゃ冷え込みましたしね。午前中はアチアチの蕎麦をすする妄想で頭の中がパンパカパンでしたわよ。
そして待望の昼休み。まずはスープジャーの中に蕎麦容器から取り出した鴨肉をぶちこんでから、蕎麦容器を持っておもむろに給湯室へ。蕎麦容器に熱湯を注ぎ、蕎麦をちょっとほぐしてから湯切り。ダッシュで自席に戻ったら、きれいにほぐれて温まった蕎麦をジルに入れてずぞぞぞーっ!
最☆高…………(恍惚)
いやー狙い通り!お湯でほぐされてあったかくなった蕎麦は、できたてにはさすがに劣るものの、職場のデスクで食べる分には十二分すぎるほどにおいしい!不遜を承知で申し上げるならば、出前で取ったちょい伸び蕎麦よりもクオリティ高いんではないかしら。少し固めに茹でておいたおかげで歯ごたえもなかなかだし、鴨の旨みが効いたアチアチのジル(昨今のスープジャーはマジ優秀よな)にちょっと浸してずぞぞぞーっとすすりこむのがたまらない!火が通りすぎないようにとひと手間かけた甲斐があって、鴨肉もばっちりしっとり食感だし、相対して野菜チームは半日スープジャーの中で加熱されたおかげで、どこまでも優しい甘みだ。特にとろとろになったなすと長ねぎが最高!スープジャーをこの世に送り出してくれた偉人に深く深く感謝であります。本当にありがとう……(拝み)
飲める程度の濃さに仕立てておいたので、ジルまで余さずいただきました。先週作って気に入ったのでまた作ってしまった水菜とパプリカの浅漬けが、ちょっと甘めのジルといいバランスだった。大満足。
ということで温蕎麦弁当実験、大☆成☆功でした。寒い間にもう一回くらいやりたいな。
ヨッシャヨッシャ、今週もがんばるぞーい!
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