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聖書タイム

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山形優子フットマンが綴る、楽しく、優しく、そして日々の生活に根ざした聖書のおはなしです。毎月更新いたします。
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#ヨハネによる福音書

2023年4月の聖書タイム「開かれた門」

by 山形優子フットマン 安息日が終わると、マグダラのマリア、ヤコブの母マリア、サロメは、イエスに油を塗りに行くために香料を買った。そして週の初めの日の朝ごく早く、日が出るとすぐ墓に行った。彼女たちは、「だれが墓の入り口からあの石を転がしてくれるでしょうか」と話し合っていた。ところが、目をあげて見ると、石は既にわきへ転がしてあった。石は非常に大きかったのである。」 ーー マルコによる福音書16:1~4 みなさん、イースターおめでとうございます。冒頭の聖句はキリストの復活の

2023年1月の聖書タイム「信仰は小さくても・・・」

by 山形優子フットマン 「初めに言葉があった。言葉は神と共にあった。言葉は神であった。」 ーー ヨハネによる福音書1:1 新年、初の言葉は「明けまして おめでとうございます」。新しい日記帳は真っ白で、未知の時間が待っています。今年はどんな年になるのでしょう。 冒頭の聖句は、もちろん新年の挨拶ではありませんが、「新年」という決まりがなかった頃からの「初めにあった言葉」、つまり世が始まる前からの神秘へと、読む人をいざないます。創世記の最初、天地創造のくだりをみましょう。

2022年8月の聖書タイム「女が水をくみに来た」

by 山形優子フットマン 「この水を飲む者はだれでもまた渇く。しかし、わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。わたしが与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る」 ーー ヨハネによる福音書4:14 夏です。今朝のニュースでは、英国の南部が水不足で、庭の水撒きがしばらく禁止になると報道されました。私の住むウィンブルドンにある自然保護地区内にはいくつか池がありますが、いつもの犬の散歩道にある池はすっかり干上がり、真ん中を歩けるほど。ゴルフ場はスプリンクラーの

聖書タイム2021年10月:「静まって、神の家族を自分のものに!」

by 山形優子フットマン 山形優子フットマン「いのちのことば社」翻訳本: 「マイケル・チャン勝利の秘訣」マイク・ヨーキー著 「コロナウィルス禍の世界で、神はどこにいるのか」ジョン・C・レノックス著 「とっても うれしいイースター」T・ソーンボロー原作 「おこりんぼうのヨナ」T・ソーンボロー原作 「静まって、わたしこそ神であることを知れ」 ーーー 詩篇46:10 今月は静かな秋の訪れにふさわしく「静まって」で始まる聖句を選びました。これは口語訳聖書の引用ですが、英語では「

聖書タイム2021年5月:「5月はキリストのイメージ」

by 山形優子フットマン 「いのちのことば社」翻訳本: 「マイケル・チャン勝利の秘訣」マイク・ヨーキー著 「コロナウィルス禍の世界で、神はどこにいるのか」ジョン・C・レノックス著 「エッサイの株から一つの芽が萌えいで その根から ひとつの若枝が育ち その上に主の霊がとどまる」 ―― 旧約聖書イザヤ書11:1-2節 今月は聖書の中から「5月」にちなんだ、爽やかなイエス・キリストのイメージを紹介しましょう。冒頭聖句は、預言者イザヤがBC約700年頃にキリストの誕生を預言した