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天底取りたくて待てない人のための反転確認プライスアクション

天底からのエントリーは決まった時は気持ちいいですし、取れる値幅も魅力的ですよね。
ただし、高値掴み安値掴みをしてしまう可能性も高い諸刃の剣です。
でも待てない…待ってる間に行かれちゃう…だからエントリーする…即逆行…
誰か後ろで見てないか…?_| ̄|○

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こんにちは。専業トレーダーのdaiceです。
今回は天底を狙うことに喜びと優越感を求める皆さんと一緒に、なるべく逆行しづらい天底の取り方を覚えていこうと思います。

天底を取れたら大きな利益を上げることもできますし、トレードしていいて気持ちいいものです。 ただし根拠もなくエントリーしていては勝率が著しく低くなる可能性もあり、損切り貧乏になりやすくなります。波の転換は通常ダウの崩壊やレジサポの転換を待つのがセオリーとなりますが、 天底を取りたくて我慢できず、そこまで待てない方も多くいると思います。 「常時監視できないから」「狙ってた方向に行かれてしまうのがもったいない」など 様々な理由があると思いますが、一工夫入れるだけで反転したと思ったら押し目だったなんてことを減らすことができます。 今回はプライスアクションを使いますが、経験上反転確率の高いものだけをご紹介します。

※ ちなみに、逆行リスクを極力減らすために前提条件をもうけさせていただきました。 この前提条件下以外では、今回のプライスアクションが出たとしても、逆行リスクが倍増する可能性があることを念頭にしてください。少しだけ早く入るための根拠付けということですね。

前提条件4か条
①短期足トレンドラインをブレイクしていること。(切上げ切下げライン含む)
②斜め線ブレイク前の反転箇所に水平線があること。
③どちらかにリテスト(プルバック)が入りかけていること。
④長期足に対してのトレンド方向であること。

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トレンドラインをブレイクした後のリテストからの反転

前提条件である、「トレンドラインか水平線のどちらかにリテスト」というところですが肝心のリテストが直近高安値の水平線まで戻ってくるのか、トレンドラインまで戻ってくるのか、ラインの強弱が判別できないうちは、どちらで反転する確率が高いか判断が難しいと感じます。
その為、我慢できずにエントリーしてしまい損切りになってしまうことが多くなることもあります。もちろん、ラインの強弱を見極められるようになることが 一番なのですが、初めのうちは微細な反応でも 「お!反転した!」 なんて感じてしまって水平線あたりでエントリーをしてしまい、結局 トレンドラインまでのリテストが入って損切り。 その後順行する・・・ なんてことも多く起こっ てしまいます。

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反転のプライスアクション一例

そこで、反転の根拠を増やす目的と待つことへの耐性をつけるために、ローソク足によるプライス
アクションのセットアップを組み込んでいきたいと思います。セットアップとは「条件が満たされてトレードしてもいい環境が整った状態のこと」です。エントリータイミング(トリガー)とは別物ですので混同しないようにしましょう。
ローソク足のセットアップと言っても いくつか種類がありますので、代表的なものを先にお伝えしておきます。一度は聞いたことある方もいると思いますが、次の図をご参照ください。ただ、この図のセットアップではローソク足1本で判定するので反転根拠としては薄いものになります。

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節目となるライン上でのローソク足に注目せよ!

では、ローソク足のセットアップとしてどのようなプライスアクションがでたら、反転の兆しと捉えエントリーの準備をすればいいのかを見ていきます。ポイントは上昇下降の勢いがなくなったかどうかをローソク足を使って確認することです。
次の図ではトレンドラインブレイク後に水平線へのリテストが入ったとする場面です。 水平線の強弱の判別がつかない場合は直前のローソク足のセットアップを確認して、反転する可能性があるかどうかを見極めます。
図の場面はインサイド&インサイド(I&I)のセットアップパターンです。 ここで注意してほしいのは、 あくまでセットアップサインであって、エントリーのサインではないということです。

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セットアップはトリガーではない!

I&Iなどのローソク足のセットアップが出たからと言って早々にエントリーをする方がいますが、 セットアップはあくまで準備が整っただけということをよく覚えておいてください。 兜を付け帯を締め、槍を持って整列し敵軍と対峙した状態です。まだ誰も突撃していないのに自分1人で突撃しても自殺行為です。これができるのは王騎将軍ぐらいですw(参考文献「キングダム」)
次の図ではインサイドバーが出た後に3本目で急落してしまったパターン1と、急反転したあとに戻ってくるパター ン2のイメージです。
相場が反転する際には、ダブルボトムのようなチャートパターンが無い場合、狙っている時間足に対応した下位足でのローソク足3本分程度の時間経過が必要となります。
※図中PA=プライスアクションの略

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そこでエントリーしないならセットアップっている?

ではセットアップ完了でエントリーしていけないのなら、何のために必要かということになります。トリガーだけでよくないかと。否! セットアップが必要な理由は無駄なエントリーを無くすためです。
では、図のような位置に価格が来た時に頭によぎることはなんでしょうか?
「ダブルボトムだ!反転するぞ!」か「戻り目からの下落!ブレイクするぞ!」ではないでしょうか?
天底を狙いライン付近でのエントリーをする場合に、セットアップ がなければ微細なローソク足の動きに翻弄されてしまいます。 抜けたと思ったらヒゲだった、反発したと思ったらダマシだったな ど、エントリー後の逆行に遭遇する場面が多くなってしまいます。 それを防ぐものがセットアップだと思ってください。 ちなみにセットアップはプライスアクションだけでなく他にもあり ます。例えばダブルボトムや三尊などはチャートパターンのセットアップです。

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セットアップ後のトリガーはどこ?

ではセットアップが完了し、トリガーを待つだけになったら、どうなったらエントリーすればいいのでしょうか? それはセットアップが完了しているのなら単純です。一つ前の足の高安値ブレイクでOKです。 ただし、ヒゲで戻されることが無いわけではありませんので、実体ブレイク確定を待つのが安全です。 (点線位置はブレイクで飛び乗りエントリー、実線位置は実体ブレイク確定でのエントリーです)
ここで気になるのは、そんなところで乗って大丈夫?というところです。 ロングをする場合、本当に安全を期するなら太陽マークがあるダブルボトム ネックラインを超えた位置。 または月マークのある短期足の直近高値を 超えた位置が理想ですが、損切り幅が大きくなってしまうことと、天底をとれたとは言い難い位置になってしまいます。ですので、今回ご紹介しているのが天底を取るためのプライスアクションによるセットアップなのです。

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反転効果の高いプライスアクション5選!

其の壱・ コマ足包み線(2重包み線)

一見すると明星や十字線と同じ様に見えますが、 コマ足包み線は大きな違いが2つあります。
1つ目は落ちてきている陰線が徐々に小さく なっていること。 2つ目は包み線が2つ前のローソク足までまとめ て包んでいることです。
エントリー位置は2つ前の陰線の高値を超えたことが確認出来たところで入ります。 損切りは直近安値の少し下でかなり狭く設定できます。
このPAになった場合は、包み線の始値と終値が 今後補助ラインとして機能することが多いので ラインを引いておいたりしておくと◎。 上昇の起点、または反発起点などと呼ばれる位置となります。

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其の弐・インサイド&インサイド

今回のサンプルでたくさん出てきたので、もう覚えたと思いますが、ハラミ線が連続で出ることにより、相場の勢いが急激に失われていくプライスアクションです。
勢いは急激に失われていきますが、完全に消火されるのは3本目以降が確定した時なので、見切り発車をすると燻ぶっていた勢いが急に息を吹き返すこともあります。 焦らずに3本目を待ちましょう。
ポイントとして3本目以降もインサイドが続く場合と、3本目以降にヒゲでは抜けたが実体で抜けれずにインサイドが続くことがあります。 その時は買いと売りがかなり拮抗しているので、 抜けた方へ一気に走ることもあります。 一番初めのインサイドバーの高安値に指値を 入れておくのも有効な戦術になります。

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其の参・ フォールスブレイクアウト

ライン際まで勢いよく落ちてきて、一度ブレイ クしたにも関わらずヒゲで戻した後にライン上で揉みあっているときに出やすいパターン。 再度ブレイクするが、ヒゲで戻されピンバーのような形状を出すことが多い。
特徴として下値が揃っているが上値がバラバラだったり、長いヒゲが頻発していたりと落ち着きのないローソク足が多い時に出現します。出やすい場所としては長期トレンドに対する調整波の反転時や指標等で大きく動いた後の節目ライン付近などで価格が揉んでいる時などが挙げられます。
エントリー位置は2回目のブレイクをしたロー ソク足の高値越えあたりから。 不安なら直近のもみ合いの高値抜けでもいいですが、損切り位置は遠くなるのでお勧めしません。

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其の四・ フェイクセットアップ

フォールスブレイクアウトとは違って、ライン をヒゲ先でもブレイクせずにレンジに突入した 場合のプライスアクションです。 俗に「ダマシ」と呼ばれる動きで、ブレイクアウトを狙っているショーターを巻き込み、その損切りの力を使って無理やり反転させるような動きを見せます。
特徴として各市場の開場時間や東京オプションカットやロンドンフィックス、NYカットの時間帯に小さなレンジを形成していると起きやすく、 特に多いのはロンドン初動のイメージがあります。
またトレンドラインブレイク後、リテスト中の水平線際では多くみられるので、短期トレンドと反対側(長期トレンド方向)のレンジ上限に指値を置いておくことも有効です。※注意あり。

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其の伍・ 
インサイド&アウトサイド&インサイド

あまりないレアパターンだが経験上外したことが無い鉄板パターン。名前が長いので個人的に 「おーい」と呼んでいる。※IoIの形が人を呼んでいる口と手の動きに見えるのでw
ライン上での値動きで、一旦インサイドバーになり、その次の足でアウトサイドバーになって落ちていくことがよくあるが、この時にアウトサイドバーになったにも関わらずラインを抜け れなかったときに発動する。 その後次の足がインサイドバーになれば、その高値ブレイク飛び乗りOKの強力パターン。
ライン上での反発の後に再度前の足を包むほどの下落を見せたがラインを抜け切れるほどの力が残っていないときに起こると思われる。
小さなセリングクライマックスが起こったと思えば反転するのもうなずける。

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※今回のパターンは全て下落場面で説明しましたが、上昇場面では逆になりますので、それぞれを読み替えて参考にして下さい。

※プライスアクションの時間足は取りに行く波の大きさに対応した下位足で確認してください。
例えば4時間のひと波を取りに行っているのなら、プライスアクションを確認する時間足は15分足です。4時間の波に対して5分や1分でプライスアクションが出てもその時間足に対応した下位足で無いので、効果はあまり期待できません。

最後に

ここまでお付き合い頂きましてありがとうございます。反転確認プライスアクションなんて大層なタイトルをつけていたので、拍子抜けした方もいるかもしれませんが、ここに挙げた5つのプライスアクションは私が常日頃から使用しているものばかりです。
勝率が悪いので通常時に天底を狙うことはあまりないですが、前提条件が揃いプライスアクションが発生した時は積極的に狙っていっています。それは過去検証によってこのパターンの時は反転することが多く確認できたという統計から、勝負しても確率的に大丈夫という私自身のデータによるものです。
ですので、このパターンをご自分のトレードに組み込む前に必ず過去検証をして下さい。効きやすい位置、時間、分足などが見えてくると思います。
皆様のトレードライフに少しでも足しになったとしたなら幸いです。

※今回の記事内容により取引を行い、被ってしまった損失や利益に関してはdaiceは一切の責任を負いません。取引はご自分の責任と判断の元、行って頂きますようお願い申し上げます。 

付録・似通った用語についての解説 

リテスト、プルバック、ナンピン、ピラミなど、FX用語には似たような意味の言葉がたくさんあり、トレーダーによっては同じ意味で使っていたり、違う意味で使っていたりしますが、きちんとした意味を覚えておきましょう。

①リテスト
ブレイクした水平線やトレンドラインに対して、そのブレイクの信頼度をチェックしに行く動きのこと。再テストして戻らなければ、反転の根拠となる。

②プルバック
引き戻しのことで基本的には一時的に下に引き戻す動き(ロング中の押し)のことだが、金融用語としてはロング、ショートどちらで使っても間違いではない。 =リテスト

③ロールリバーサル
厳密に言えばレジサポ転換のことで、レジスタンスやサポートとして機能していた「強い」ラインに対して、ラインブレイク後にレジサポ転換を起こす動きのことを指す。
長いレンジを抜けた時などに使うことも多いが、今ではプルバックなどと同じ意味で使われることも多い。

④あや戻し(あや押し)
意味はプルバックと同じ。トレンドに影響のない程度の上下変動を指し、あや戻しは下落中の戻し、あや押しは上昇中の押しのこと。「あや」とは相場に影響を与えない程度の動きという意味。

⑤ナンピン
漢字で「難平」と書く。例えば買いで保有している通貨ペアが逆行し、損益になっている状態でさらに買いを入れ、平均取得単価を下げることで順行したときに利益を増やしたり、損失を少なくして終わらせるための手法。
難(損益)を平らにするという意味。基本は均等分割ロットでの戦略となる。逆ピラミッティングと呼ぶ人もいるが、間違っているのでやめましょう。(逆ピラミをググってみてね)

⑥ピラミッティング
例えば買いで保有している通貨ペアが順行し含み益になっている状態で、その含み益を担保にさらに買いを入れ、保有ポジション量を増やし利益を増やすための手法。トレンドに乗れた時に行うことで本来よりも多くの利益を得ることが出来る。基本は徐々にロットを下げていくピラミッド型ロットでの戦略となる。

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