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働き方改革の本質

働き方に興味がある人が増えた

最近、「働き方に興味がある」、「新しい働き方を模索している」という方にお会いすることがよくあります。

働き方改革についてくるキーワードといえば「副業、複業、ダブルワーク、会社員、アルバイト、フリーランス」
ですよね。
(被ってますが、あくまでキーワードなので)

ざっくり分ければ『雇用 / 非雇用』の軸で考えられることが多いと思いますが、それは「働き方改革」というワードを広める、「制度を作る側(国や会社)」の軸であり、生き方としての働き方改革を行う僕たちは違う軸で考える必要があります。


好きなことをして生きていくは正しいのか?

個人が考えるべき軸としてよく言われるのが
『ライフワークとライスワーク』です。
飯を食べるためのライスワークをしながら、空いた時間でライフワークをしてイキイキとした人生にしようという考えですね。

また、好きを仕事にするのは辛いから、ライフワークをライスワークにしてはならないという議論もあります。

でも、好きなことも仕事にして生きていかないとハッピーな人生を送れないわけです。

じゃあどっちが正しいの?w


働き方の種類を増やすのは必須ではない

はい、正解はというと。
そもそも、ライフワークとライスワークに分けるのが間違っているのです。
どんなシャレた呼び方をしても仕事は仕事です。
ただのワークです!w

やりたい、やりたくない。
好き、嫌い。
これで分けることがどれだけ愚かしいかという話をしますと。

そもそも好きなことは、「好きな行為だから好き」なんじゃなくて、
「好きなことがあるからそれに関連した行為が好きなこととして表現される」という順番
なのです。

わかりやすく言うと、「釣りという行為が好きだから、釣りが好き」なのではなくて、「魚が好き、待機時間のぼーっとする感じが好き、ワームが好き、確率の低いところを引き当てる瞬間が好き、早朝からどこかに出かけるのが好き」だから「それが釣りという趣味になって現れただけ」なのです。

こうやって要素分解すると、各要素は別の趣味になる可能性があるのは分かりますね。
魚好きは水族館でスケッチしまくるという趣味になるかもしれないし、待機時間好きは超並ぶ店のレビューをするという趣味になるかもしれない…。


では、話を戻しましょう。
好きなことを仕事としてやるのは辛い。
これは言外にですが「好きなこと=趣味」という文脈です。
「釣りは好きだけど釣りを仕事にするのは辛いよね」ということですね。

そりゃあ辛いですよ。
だってこの人は「釣りが好き」なわけじゃないですからww

もちろん、要素の最小単位が「釣りが好き」になる人はいますが、大抵の人は違います。
これが、働き方改革の大前提です。


時間や制度の問題ではない

なんとなく分かってもらえたとは思いますが、国が主導するような『副業解禁』や『時短勤務のススメ』や『リモートワークの推進』というのは働き方改革とは関係ありません。
これらは『働かせ方改革』であり、「色んな形を用意してあげればもっと喜んで働いてくれるでしょ。」「生産性上げてくれるでしょ。」「税金たくさん納めてくれるでしょ。」という上から目線の方法論です。

こんな『働かせ改革』に踊らされている時点で「国のためにどう働くか」というゴールは何も変わっていないので、モチベーションに変化なんか訪れないし、ハッピーにもならないわけです。

つまり、どんなやり方をしていても、ライフワークとライスワークに分けている時点で何の意味もありません。

『仕事』も『プライベート』も生きることの線上にしか存在しない同一のものであり、分ける必要なんかどこにもない。
これが全てです。


自分の好きなこととリンクさせられるようになるのが本当の働き方改革

人には必ず、「ついやってしまっている大好きなこと」が必ず存在します。
それは人を観察することかもしれないし、本質を見抜くことかもしれないし、ビジネスを考えることかもしれないし、効率化することかもしれないし、教育することかもしれない。

それらは趣味レベルではなく、「好きの最小単位として存在するレベル」のものです。

それらを自分のあらゆる仕事に結び付けられるようになり、どんな仕事でも『やりたい!』と心から思えるようにするのが『本当の働き方改革』です。
(本当は、『仕事とそれ以外』で分けること自体ナンセンスなのですが、ここでは便宜上『仕事』を使います。)

例えば、魚が好きな管理職なら、

部下の管理は、魚の群れをどう誘導するかと同じだな。」とか、

評価面談は、魚の質を見抜くことと同じだな。」とか、

部下が失敗するというのは、飼育していた魚が死んでしまうのと同じだな。そんな悲しい思いをする前に事前に察知してフォローしたいな。」とか。

こんな感じで、どんなことでも自分の好きなこととリンクできればたちまちにやる気と責任感とチャレンジ精神が湧き出してきます。

今までは外部要因なのか?内部要因なのか?とか、どうやってこの状態を作り出すか?という議論が続いていましたが、全ては内部要因に起因するというのがモチベーション管理の結論です。


これを自分でできるようになる。
制度を変えるのではなく、仕事を変えるのではなく、自分が変わる。

誰かがモチベートしてくれるなんていうのは幻想に過ぎません。

やりたいと思えることを「仕事という事象ありきで選択する」のではなく、「自分の認識を変えることで選択する」

それがAIと共生する時代の僕らに必要な『本当の働き方改革』です。

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インテリジェンスライフコーチやってます。
「知性は生きることを楽にする。」だから人は学びます。
数多の学問を学び続けて得た知性をおすそ分けし、
「行動を変え、思考を変え、世界の見方を変え、自分を変える」。
このサポートを命懸けでやっています。
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