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7番セカンドな人生

こんにちは。

少し前に「ひととなり」という題で超〜ざっくりとした自己紹介的なやつを書きましたが、


思い立った時に少しずつ好きなことをもう少し深掘りして書いていきたいと思い…

そんなこんなで今回はお笑いの中でも自分がいま好きな芸人(特に尊敬している)について深掘りしてみる。

最近好きな芸人の話に友達となった時に改めて思ったが、面白くて好きな芸人と尊敬する芸人って別枠だなと。
もちろん、どちらのタイプもすごく面白いですし人間として素晴らしい方たちだと思っている。
でも、自分が本当に心の底から尊敬するな〜とか共感できるわ〜と思う方に対しては少し他の方とは違うフィルターで物見をしてしまう傾向にあることに気がついた。

自分の中でここ数年、勝手に二代巨頭となっている芸人さんがいる。
オードリーの若林さんとパンサーの向井さん。
なぜだろう。気づくと2人が出演するテレビやラジオは欠かさずチェックして、気づくと「分かるわぁ」とか「自分もそうかも」とか共感を繰り返しては親近感という名の一方通行となる日々な気がしてならない。
(場合によってはこれを痛いファンと呼ぶのかもしれないが笑)

もしかすると自分がこれまで生きてきた中で経験してきたことや立ち位置が自ずと似ているのかなと思ったり思わなかったり。

以前、あちこちオードリーでこんな場面があった。

詳しくはこの記事を見ていただくと分かるが、私は当日この放送を見て若林さんの言葉にグサッと刺さった一人だった。

「セカンド7番」

一見、野球を知っている人であれば「普通のスタメンじゃん」とかまったく知らない人なら「なんかの呪文じゃん」とか言われそうな一言である。

そうだ!これだ!
自分が小学生からずっと務めてきた役割は!

その言葉を聞いて、グサッと刺さると同時になにかこうモヤっとしていたものがなくなった。まるで視界を遮っていた霧が一瞬で晴れたように。

プロ野球の世界でも玄人好みの渋い選手っているものだ。7番セカンドは今でいうヤクルトの村上選手や西武の山川選手のような見るだけでワクワクして、いるだけで圧倒的な存在感を放つわけではない。チームの一員としてそつなくプレーをこなし当たり前のように振る舞っているが、かといってその様子を誰かが褒めてくれるわけではない。職人的にただひたすら何かをこなしている。それも黙々と。
そんな役回りやそれに近いことをかれこれ10年以上してきた気がする。

たとえば、小学校の時。
運動会で組体操の3段タワーの2段目の端から2番目。
リレーの優勝したチームの3位から2位に浮上させた3走。
騎馬戦の一番強い騎馬の左側。
ぜんぶ縁の下の力持ち的な、かといってあまり目立たないポジションじゃないか。
目立つのは3段タワーの1番上、リレーのアンカー、騎馬戦の上の人たち。いわば4番バッターだ。
そんな中心になる人をそっと側で見つめたり、脇を固めたりする小学生時代だった。
物事を考えて企画したり、ものを俯瞰で見る時だけは4番ファーストだったかもしれないけど。笑

小学校に入学してすぐ、低学年の頃は怒られることが多かった記憶がある。
でも、2年の終わりくらいから怒られるのが嫌だなぁと思い始めた気がする。それから、周りの空気を読んでその時最善の行動をし始めるようになった。
でも、まだその頃は全然ペーペーの高卒ルーキーみたいなポジションだっただろう。
今ももちろん替えの効かない絶対的存在のレギュラーではないのだけれど。
4年生の遠足の班決めで仲の良いグループになれず、文句をダラダラ言っていたことを怒られたことがたぶんしっかり怒られた最後の記憶だ。
その時に怒られといて「もうこりごりだ!」とか思って、さらに細心の注意を払うようになった。


初めはなにか見返りとか倍になって帰ってこないかなとか思っていたがそんな淡い期待もすぐにしぼんで、それが自分にとっても周りにとっても当たり前になっていく。それがいつもと違う立ち振る舞いをしたりキャラになったりすると周りに違和感を覚えられたり、なんで?と思われる。大事な場面でエラーをしたあの空気感と同じ感じで。
実に損な役回りである…気もする。でも、案外居心地が良かったりもする。

別に4番のようにめちゃくちゃ目立ちたい訳ではない。学校という集団の中で自分が活きるポジションがたまたま7番でセカンドだったというだけだ。
1番センターでリードオフマンになったり、3番サードでポイントゲッターになったり、5番レフトでランナーを返す役割を担うことが出来たかもしれない。
でも、今考えると世が世でも7番がそしてセカンドが良いなあと思う。
中心なんてとてもじゃないけど荷が重すぎて自分には務まらない。

そんなこんなで私も恐らく世間に数千〜数万いると思われる7番セカンドを15年くらいしてきた。いや、現在もしている。
社会人になっても4番バッターにはなれなさそうだ。
なんなら、今が人生で1番7番の役割を全うしているかもしれない。

おっと…

気がついたら自分が好きな芸人の話じゃなくて、イタい作家の1人語りみたいになってしまった。気をつけよう。
今日も明日もこれからも7番セカンドの自負を勝手に持ちながら、しんどい時は光で構えて頑張っていこう。
もちろん肩の力を抜いて、たまにホームランを打てたらいいかなくらいの気持ちも忘れずに。

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