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「放射線技師ではなく医学物理士として働こうとした時のメリット・デメリット」(私見)

平素より大変お世話になっております。普段からなまけているナマケモノです。

今回は、放射線技師免許を持っている人が「放射線技師ではなく、医学物理士として働こうとした時のメリット・デメリット」について、個人的に思っていることをお話させていただこうと思います。また、今回もわかりやすく医学物理士は「(技師雇用の物理士有資格者でなく)医学物理士として雇用され、病院で放射線治療業務に携わる場合」という想定でお話していきます。

重ねてですが、以下のメリット・デメリットはあくまで私が考えているものであり、間違っているものもあるかもしれないし、私の考えるメリットは誰かにとってはデメリットかもしれません。その辺りは考慮いただけると幸いです。

メリット
・スペシャリストとして活躍できる
・部門内における裁量が大きい場合が多い
・基本的に夜勤や当直がない
・アンケート結果によると、給与は物理士>技師の傾向(以前のnote参照)
・物理士雇用であれば技師業務と兼任することは少ないため、医学物理業務に選任できる(過重労働になりにくい)

デメリット
・国家資格でないため、職の安定性に欠ける
・スキルや知識が放射線治療に著しく偏るため、技師としての再就職は難しくなる、働ける場所が限定される、等がある
・残業は多くなりやすい
・体感的に、皆の期待値よりは給料は良くない(一部とびぬけている人がいるが、普通は無理)
・現時点では資格維持に更新が必要なため、時間、労力、費用がかかる
・周りのスタッフとの意思疎通をしっかりしないと、孤立しやすい
・医学物理士というだけで毛嫌いしてくる人が一定数いる

などでしょうか。

(学生さんを含め)放射線治療をメインでやっていきたいという人は一定数いるイメージですが、個人的にはそのために医学物理士として働こうとするのは現状では相応の覚悟が必要と思います。
ただ、今後国家資格化した場合には、デメリットのいくつかは解消されるので、将来的にまた状況は変化するのではと思います。その国家資格化もずいぶん前から言われていて未だに達成できてはいませんが…(私のような凡人にはあずかり知らない話ですが、よほど険しい道なんだと思います)

今回の話は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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