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喫煙所配信者の頭の中 #13

曲が刺さるってこういうことなんだろう。
そんな出来事が起きる時は大抵、
自分の中でなにか変化がある時のことが多い。
ほとんどの場合、そういう変化に気づくのは
曲が刺さってからだったりする。

最近刺さった曲に出会ったのは、
仲良しの弾き語りがきっかけだった。
原曲を聴く前に彼女の歌を聴いたせいか、
今でも原曲に多少違和感は残っているが。

歌詞に込められた、強い女の本音みたいなもの。
言いたいけど言えない、そんななにか。
最初に歌詞を読んだ時、作詞が男性だということに驚いた。
それと同時に、男性は実は意外とよく見てるのかもしれないとも思った。

閑話休題

甘えることはあたしにとってはとても難しい。
中学時代、周りの子が男の子に色々と
「やって♡」と気軽に頼むのを見ても、
自分でやればいいのに、と思っていたレベルで苦手だ。

女子校出身、習い事は男の子だらけ(武道)、
親は妹のことで掛かりきり。
そんな環境で甘えるっていうことが身近でなかったのかもしれない。
「しっかりしてるから」「お姉ちゃんなんだから」
そんな言葉でが当たり前だったから、
余計に甘えるっていう選択肢がなかったのかもしれない。

成長して、いろんな人と関わって、
その中でたまに言われるようになった言葉がある。
「なかなか甘えてくれないのはさみしいね」
そんな一言は、実はあたしにとって小さなトゲだったりもするのだ。

自分の心の在り方も頑固だろうとは思う。
「甘えてくれてもいいよ」と言う人ができても
そう簡単に甘えられないのだ。
こちらがちょっと甘えようとすると
「え、そんなこと言うなんて意外」とか言われたりしたこともあって、
なおのこと甘えられないなぁってなっているのもあるのかもしれない。

あたしがたまにする『甘える』はひたすら物理的だったりする。
パートナーや家族に勝手にひっつきに行って、気が済んだらすっと離れる。
さながら携帯の置くだけ充電だ。
相手に何かしてほしいとかそういうのはあまりなくて、
単純に一緒にいてほしいレベルだったりする。

『背中合わせの恋』という言葉を見たことがある。
どこで見たのかもう忘れてしまったのだけど、
あたしにとって甘えるってそういうことなのかもしれない。

一緒にいる、が一番大きくて、
体重を預けきるわけではなく、ちょっと寄りかかって、
自分のやりたいことができる関係。

それがあたしにとっての『甘える』なのかもしれない。

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