読書

自分のための生きがい 新渡戸稲造 竹内均

メモ程度な記し  

2日目 男たるものの資格の第一は、勇気をふるって自分に克つことにあると思う。自分に克つ者は、他のものに勝つこともさほど難しくはない。「己に克つ者は世界に勝つことができる」

任侠‥仁義を重んじ、弱きを助け強きを挫くために体を張る自己犠牲的精神や人の性質
放蕩三昧(ほうとうざんまい)…酒色にふけって身を持ち崩すこと。 品行が悪く、勝手気ままにふるまうこと。 「放蕩」は、酒と女に溺れて身持ちが悪いこと。 「三昧」は、他をかえりみないほど、あることに熱中すること。
遊里

強い男ほど「羊のやさしさ」を持ち合わせている
「柔よく剛を制す」
 男は強くあらねばならないのは当然だが、強がってはいけない。外見は弱いようでいて、しかも、内面は強くなくてはいけない。これが真の男の態度であろう。
 羊のようにおとなしい性質と虎のようにたけだけしい性質とを兼備した人格ができあがるだろう。

「克つ」という言葉には、字引を見ると、「克」の下はもとは家を支える材木の意味であり、したがって人の場合には、重荷をになって耐えるという意味が含まれているそうだ。

児戯とは そのままかな?
艱難辛苦とは?

世間の人が強いと称している“匹夫の勇”と精神的に強い“沈勇”とのああだには大きな違いがある。

ドイツ皇帝フリードリッヒが見せた「最後の意地」
「小言をいわずに、耐えることを学べ」
強い人はよぬ耐える。よく耐える人を強者という。

ほんとうに勝とうとする者は“己に克つ”ことを最初とすべきで、そのあとで他人に勝たなければならない。

「自責のほかに人に勝つ術はなく、自強のほかに人の上に立つ術はない。」

羊の皮をかぶれない狼には繁栄はない
・こちらが親切や思いやりや誠をあらわせば、その反響として相手側にもそれがあらわれでることが多い。いわゆる“売り言葉に買い言葉”

自分の人生に納得し、かつ長もちさせる妙法
・はびこらずに謙虚で柔順でいることが、真にこの世に処する妙法である。
「柔和なる者はこの世を嗣ぐべし」
柔順は永久の徳であり、剛直な者、力をもって世を圧倒する者は、たとえ一時の効果はあっても、永久には続かない。

「どうでもよいこと」にはこだわらないのが真の生き方上手
・柔和というと、いかにも自分の意志がなく、人の意志にもろくも服従してしまう事のように思う者もいるが、しかし決してそうではない。柔和とは、意志が弱いという意味ではない。稲造の考えでは、世にも曲げてもいい意志がたくさんあり、また意志を表示するには及ばないこともたくさんあり、あるいは意志を明らかにする必要のないものもたくさんあると思うといった事である。

「譲れないこと」はたとえ死んでも固守せよ
・譲って世を渡れとは説くものの、ことによっては一歩も曲げられないこともある。風のままに動く柳は、動きながらも本性を失わず、しかも倒れることもなくその一生をまっとうするのである。

“同病相憐れむ”(どうびょうあいあわれむ)
同じような、苦しい境遇にある者同士は、たがいに親近感を覚えるものである。(Google)

多少の臆病は“頭のいい証拠”と思え
臆病や気の弱さを矯正するには、わざと危険を見ないようにしたほうがその目的を達成できるのかもしれない。しかしながら、これは人の本文を捨てた消極的な方法である。見えることならますますよく見て、その危険をも見通してなおかつ臆しないところにまで到達することが主意である。

顔の改造はできなくても、心の改良はできる。
醜男(ぶおとこ)リンカーン




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?