なんだか、ありがとう。

私には四半世紀以上の付き合いの友人がいる。

私の暗黒時代を1番知る友人と言っていい。

彼女は、私にとってとてつもなく大切な友人であったが、最近、私の周りの環境が変わってきたのもあり、

もし、何か行き違いが起こって、彼女との間に亀裂が入ったとしても、以前のように悲しんだりしないかもしれない。

そんなことを、つい最近、ある人に語ったばかりだった。

取り巻く環境だったり、自分の成長と共に周りが変わっていくのは仕方のないこと。必然なこと。
だから、彼女と距離が出来ても仕方のないこと。
そんなふうに思って、割とクールな気持ちでいた。

久しぶりに彼女に会い、たわいもない話をしていた。

そして、私が前職を辞めた時の話になった。

20年務めた前職を辞めることにして、有休消化に入った日。
夫を見送ると、なぜか涙が溢れてきて、ベッドの上に横たわり、しばらく泣いていた。

会社を辞めることが寂しいとか、そんなんじゃなかった。
辞めることについては、微塵の後悔もなかった。

なのに、涙が溢れてきて仕方がなかった。

そして、会社を辞めたら、やろうと思っていたことがたくさんあったのに、まるでやる気になれなかった。

それだけじゃなく、家から出なかった。
何一つやる気になれなかった。
一日中、特に何するわけでもなく、家にいた。

今思うと、良く夫が私に何も言わなかったなぁと思うが、夫が買い物をしてきてくれていた。（と思う。実はその辺の当時の記憶がない）

夫も見送る→泣く→引きこもる

そんな日々を過ごしていた。

こんなことじゃダメだ。と思い、ちょうど習ったばかりだったヒーリングを自分自身にしてみた。

夫を見送る→泣く→涙が止まるまでヒーリングする。

そして、4日くらい経った日、突然、こんな仕事やりたい！と思い元気を取り戻していくのだが、

毎日泣いてたという話をした時、彼女に「鬱だね」と言われた。

実は、当時、違う人にも、それ鬱だよ。と言われたのだった。

鬱って自分で気づかないものなんだ。と、その時、知った。

話を戻すが、彼女は鬱だね。と言った後、

「あなたは、意外と我慢強いのよ。人はそんなことを言わないかもしれないけど。
だから、こんなことで言うのもな、、、と我慢してしまう。
それは、優しさからきているのだと思うのだけど、それを繰り返していくうちにどんどん溜まっていってしまうんだよね。
誰かに吐き出せたり、ぶつけられたりできればいいんだけど、受け止めてくれる人がいないと、どんどん溜まっていくんだよね。

その頃、あなたは、とても疲れていたんだと思うよ。

だから鬱みたいになったんだと思う。」と。

人はそう思わないかもしれないし、私も普段は言わないけど、あなたは我慢強いんだよ。そしてそれは優しさからくるんだと思う。優しいのよ、あなたは。

なんと言うんだろう？
初めて真剣に言われた気がした。
（こんな言葉じゃ足りないんだけど、他に表現できない。）

私の心の中にグッと入ってきた感じがした。

ああ、この人は、しっかりと私のことを見てくれているんだ。と感じた。

そして、「もし、何か行き違いが起こって、彼女との間に亀裂が入ったとしても、以前のように悲しんだりしないかもしれない。」なんて思っていた自分を、ちょっと反省した。